フェラーリのファンなら待ちに待ったであろう、812スーパーファスト※1の後継で新型モデル!
12チリンドリ(ドーディチ チリンドリ)が遂に発表されました。
しかも、今回は珍しくスパイダーモデルも同時発表!
F1マイアミGPに合わせての発表だった事もあり、現地かなり盛り上がったようです!
(GPの結果もルクレール3位、サインツ5位、まずまずの結果でティフォシの期待も高まってます!)
個人的に何より先に言いたいのは、
「V12 NAを新車で作ってくれてありがとう! Ferrari!!」
今回は、発表されたばかりで、まだまだ情報少なめですが、スーパーカー好きに話題のフェラーリ、
12チリンドリ(ドーディチチリンドリ)について、
デザイン、特徴、販売時期、価格、リセール関連などを調べました。
同じV12エンジンを積むFERRARI 812 COMPETIZIONEとの比較表もあります。
最後までぜひお楽しみださい。
12チリンドリのスパイダーモデルは入手困難かも・・・?
※1 V12エンジン搭載車
高級車に乗ってても日焼けするかも?日焼けで老化したくなければこちらをどうぞ!
新型コンセプト、名前の読み方と由来
フェラーリは日本時間5月3日に、新型12気筒ベルリネッタ「ドーディチチリンドリ」を異例にもアメリカにて発表。これは、812スーパーファストの後継モデルに当たる。
新モデルのコンセプトは、
「選ばれし者たちのためのエレガント&スポーツ」
ドーディチチリンドリの「ドーディチ」はイタリア語で「12」を「チリンドリ」は「シリンダー」の意味。
つまり「12気筒」という名前をそのまま車名としている。
デザインは、1960年代のフェラーリV12グラントゥーリズモを彷彿とさせる。
ロングノーズ、ショートデッキのプロポーションはクラシックかつ優雅で、ノーズの下には最新のV型12気筒エンジンが搭載される。
シャーシ&パフォーマンス
ドーディチチリンドリは、最新のビークルダイナミクス技術を多数搭載。
インディペンデント4WS、ブレーキバイワイヤと連携したABS EVO、その他アスピレーテッド・トルク・シェイピングにより、効率的な加速とハンドリングを実現。
トランスミッションはDCT8段で、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は340km/hオーバー。
デザイン
一目見た印象は良好で、812 スーパーファストとは異なる外観をしている。
フェラーリはレトロな外観のGTカーにしたくなかったため、モダンで未来的なデザインを目指したという。そのため、鋭い折り目や彫刻のようなボディパネルは見られず、他のフェラーリよりもシンプルで派手さはない。
しかし、フェラーリはレトロなデザイン要素がないと主張しているものの、いくつかレトロ要素を見つけることができる。ヘッドライトがフロントバンパーを包み込む形は、365デイトナを彷彿とさせ、この12チリンドリにもボンネットに同じような黒いトリムが施されている。
フロントガラスは可能な限り後ろに押しやられ、巨大なV12エンジンを搭載するためのフロントスペースを確保している。
リアピラーは誇張された形状で、窓の後ろで後ろに回り込み、屋根の中央に向かってカーブしている。この点では SF90に似ており、12チリンドリにはアルミニウム製や炭素繊維製ではなく、ガラス製のルーフが与えられることになる。ただし、これにより重心が高くなることになるが。。
フロントノーズのパッと見、ソニーのAFEELA(アフィーラ) に似てると感じたのは私だけ?!笑
最も大きな変更点の1つは、リア周りに起こっている。
ブレーキライトは完全に平らに潰され、SF90 のような丸みは全くない。その下には黒またはカーボンで選ぶことができる巨大なリアディフューザーがあり、その下に4つのエキゾーストパイプがある。
フェラーリのV12には4つの丸いエキゾーストパイプが通常だが、フェラーリはこれらも平らにして長方形にし、金属製のシュラウドの中に収めた。
エンジン
他社とは異なり、フェラーリは大きな自然吸気 V12 エンジンにこだわっている。しかし、フェラーリはこれらのエンジンを永遠に作り続けることはできないため、これが最後のフロントエンジン V12 フェラーリになる可能性がある。
これは実際、812コンペティツィオーネに搭載されていた 6.5L V12 をベースにしている。これにより、特別なアルミニウム合金で作られたピストン、再設計された軽量クランクシャフト、スチール製よりも40%軽量なチタン製コンロッドが得られる。さらに、吸気マニホールドにも812コンペティツィオーネと同じ巧妙なモディファイが施されている。これにより、エンジン速度に応じて、内部の空気の流れが変化する。
パフォーマンス
では、この V12 は実際にはどのくらいの出力とトルクを発生させるのだろうか。
今回の12気筒エンジンは830馬力と678Nmのトルクを発生する。これは 812コンペティツィオーネのエンジンと同じ出力で、トルクはわずか 14Nm低い。
また、12チリンドリは、ランボルギーニレヴェルトの新しい自然吸気 V12 エンジンよりも5馬力大きい。
ただし、レヴェルトには 3 つの電気モーターが搭載されていて、1,000馬力以上に高めている。
サウンド
フェラーリは、最新の排気ガス規制、粒子状物質フィルター、騒音規制にもかかわらず、この新しい12チリンドリが適切な V12サウンドを奏でるように最大限の努力を払っている。
たとえば、ドライバーズシートから排気音がより良く聞こえるように排気共鳴器の位置を変更し、排気マニホールドを構成する個々のパイプはすべて長さが正確に同じになるようにした。
多くのシリンダーがある場合、これは非常に難しいが、サウンドが向上するため価値がある。この等長のマニホールドは、古いV10 および V12エンジンのF1カーが非常に良いサウンドを奏でる理由の 1 つである。
この新しいフェラーリはF1マシンほど最高回転数は高くはないが、フェラーリはレッドラインが驚異的な9,500RPMであることを発表している。
これは新しいランボルギーニ レヴェルトV12 と同じであり、古い 812 スーパーファストのレッドラインよりも 500 RPM 高い。ポルシェ 911 GT3 RS とも同じだ。
インテリア
新しいフェラーリ12チリンドリのインテリアは、プロサングエのインテリアにかなり似ている。
もちろん、後部座席はない。
プロサングエと同じように、エアベントを 2 つ挟んで個別のコックピットスタイルのセクションが 2 つある非常に似たダッシュボードが得られる。プロサングエにはデジタルディスプレイと助手席用のタッチスクリーンがあるが、12チリンドリにはさらに大型のスクリーンが中央に 1 つ追加され、Apple CarPlayと Android Autoが標準で搭載されている。これらのスクリーンの他にも、フェラーリらしくアルカンターラが至る所に採用されており、あらゆるレザー、ステッチ、トリムを自分の心ゆくまでカスタマイズできる。
スパイダーモデル
ドーディチチリンドリは、812GTSのようなコンパクトなリトラクタブル・ハードトップを備えたスパイダーモデルも用意。デルタウィング状のデザインは控えめになっていますが、クリーンでスタイリッシュなデザインです。
スパイダーはクーペを購入しないと購入できない?との噂あり。。
価格と発売時期
ドーディチチリンドリの価格は、イタリアで税込み39万5000ユーロ。
日本円で約6,593万2,232円から。
デリバリーは今年の第4四半期に開始される予定。ただし、ファーストロットが優先される顧客は、812スーパーファストまたは812 GTSの新車を購入した顧客かららしい。
販売台数も限定されているとの事で、これが最後の自然吸気V12エンジンなら、リセールは半端ないでしょう。
FERRARI 812 COMPETIZIONE と FERRARI 12 Cilindri のスペック比較
車 名 | FERRARI 812 COMPETIZIONE | FERRARI 12 Cilindri |
---|---|---|
車 種 | クーペ | クーペ |
エンジン | 6.5L V12 自然吸気 | 6.5L V12 自然吸気 |
排気量 | 6,496cc | 6,496cc |
最高出力 | 830hp @ 9,250rpm | 830hp @ 9,250rpm |
最大トルク | 692Nm @ 7,000rpm | 678Nm @ 7,250rpm |
0-100km/h加速 | 2.85秒 | 2.9秒 |
最高速度 | 340km/h | 340km/h |
乾燥重量 | 1,487kg | 1,560kg |
前後重量配分 | 49 : 51 | 48.4 : 51.6 |
車両サイズ | 全長 4,696mm 全福 1,971mm 高さ 1,276mm | 全長 4,733mm 全幅 2,176mm 高さ 1,292mm |
ホイールベース | 2,720mm | 2,700mm |
タイヤサイズ | 前:275/35 | 前:275/35 |
タイヤサイズ | 後:315/35 | 後:315/35 |
駆動方式 | 後輪駆動 | 後輪駆動 |
ギアボックス | F1 DCT 7速 | 8速 DCT |
新車時価格 | 約6,800万円~ | 約6,600万円~ |
- 上記のスペックはあくまで参考値であり、オプション装備や仕様によって異なる場合があります。
まとめと動画集
自然吸気のV12は言わずもがな絶滅危惧種。
そのサウンドは、公式サイトにて聴くことが出来ますが、やはり生のそれは何倍も素晴らしいものでしょう。
まさにこのフラッグシップを手にする方は「選ばれしもの」なんでしょう。
まさか Ferrariが、このEV全盛時代に自然吸気のしかもV12を出してくるとは思いもしませんでした。
アストンマーチンも新型V12エンジン搭載車の予告をしていますが、向こうはツインターボ。
それはそれで恐ろしいパワーを発生させそうだけど、NAのトルクとサウンドには敵わないでしょう。
さすが Ferrari。本当に愛してます。
あとは、来年からルイス・ハミルトンが移籍するスクーデリアフェラーリさえ復活を遂げてくれれば、、、、
・この記事で参考にさせてもらったサイト
フェラーリ公式12チリンドリページ https://www.ferrari.com/en-EN/auto/ferrari-12cilindri
Ferrari公式YouTubeチャンネル
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