2026年2月28日、中東情勢が急変しました。
ホワイトハウスにてトランプ大統領が、米国とイスラエルによる対イラン大規模攻撃作戦の開始を発表。
この衝撃的な報を受け、世界中に緊張が走っています。特に今シーズンの開幕を控えたF1ファンの間では、
「2026年の中東GP(バーレーン、サウジアラビア等)は中止になるのか?」という不安が急速に広がっています。
すでに日本航空(JAL)がドーハ便の欠航を決定し、周辺国の領空封鎖も報じられるなか、なぜF1公式(FOM)は沈黙を続けているのでしょうか。
本記事では、最新のカレンダー情報に基づき、影響を受ける可能性が高いレースの特定、F1公式が沈黙を守る裏事情、そして私たちファンが今注視すべき「開催可否の判断基準」を、ウェルスマネジメントの視点による経済的インパクトを含めて整理し、お届けします。
President Donald J. Trump on the United States military combat operations in Iran: pic.twitter.com/LimJmpLkgZ
— The White House (@WhiteHouse) February 28, 2026
この記事でわかること
- 2026年F1カレンダーのうち、中東で開催される4戦の日程と状況
- F1公式が発表を出していない理由
- 現地観戦を予定しているファンが今すぐ確認すべきこと
- 日本人ファンの生活にも関わってくる可能性があるエネルギー問題
2026年F1カレンダーへの影響:バーレーン、サウジアラビアGPは開催されるか?
まず現時点の公式カレンダーを確認しておきましょう。中東で開催される予定のレースは以下の4戦です。
| ラウンド | 開催地 | 日程 |
|---|---|---|
| 第4戦 | バーレーンGP | 4月10〜12日 |
| 第5戦 | サウジアラビアGP | 4月17〜19日 |
| 第23戦 | カタールGP | 11月下旬〜12月初旬 |
| 第24戦 | アブダビGP(最終戦) | 12月4〜6日 |
シーズン序盤の第4・5戦(4月)が特に危うい状況です。
開戦から1ヶ月半ほどしか猶予がなく、現地の安全確保や物流の目処が立つかどうか、現時点では非常に不透明です。
なお、年末のカタール・アブダビ(第23・24戦)については、状況がどう推移するかに大きく依存します。
紛争が短期で収束するのか、長期化するのかで判断が大きく変わってくるでしょう。
F1公式がまだ「中止」を発表していない理由
「なんで公式は何も言わないの?」と思っているファンも多いのではないでしょうか。
これにはビジネス上の事情が絡んでいると考えられます。
F1の開催契約には「不可抗力(フォース・マジュール)」と呼ばれる条項が含まれており、戦争やテロを理由に契約を解除する場合は、法的な手続きを経る必要があります。
公式が発表を急がないのは、この契約処理と並行して慎重に判断しているからかもしれません。
また、過去の事例が「楽観論」につながっている可能性もあります。
2025年6月に起きた中東での衝突(いわゆる「12日間戦争」)は比較的短期で収束し、F1シーズンへの影響も限定的でした。
「今回も同じでは」という見方が、発表を遅らせている一因になっているかもしれません。
ただ、今回の作戦は規模や目的の面で当時とは異なる可能性が指摘されています。
状況が長期化した場合、公式の判断はより難しくなるでしょう。
現地観戦予定のファンは今すぐ確認を
バーレーンやサウジアラビアへの現地観戦を予定しているファンにとっては、かなり切実な問題です。
すでに一部の航空会社が湾岸路線の欠航・運休を発表しており、現地への移動手段の確保が難しくなりつつあります。
外務省の海外安全情報もあわせてチェックしておくことをおすすめします。
また、F1チームの立場から見ても、数百トンにのぼる精密機材を不安定な地域に輸送するリスク判断は容易ではありません。
公式発表が出る前でも、チームや物流サイドの動向は今後の重要な判断材料になりそうです。
「去年みたいに早く終わる」は楽観的すぎるかもしれない
実は、サウジアラビアGPをめぐる安全上の懸念はこれが初めてではありません。
2022年大会では、サーキットから約16kmの石油精製施設がフーシ派のミサイル攻撃を受け、現地から黒煙が上がる中でレースが続行されました。
当時、サウジ当局はチーム代表陣に対し「サーキットはミサイル・ドローン迎撃システムの庇護下にある」と説明し、F1はそれを受け入れる形で開催を継続しました。
あの時も「それでも開催した」という前例が積み重なることで、今回も「なんとかなるのでは」という判断につながりやすい構造がある、と見ることもできるかもしれません。
2025年の12日間戦争の際、原油価格は1バレル80ドル前後で推移し、経済的な混乱は限定的でした。
あの経験があるため、「どうせすぐ収まるでしょ」という感覚を持つ方も少なくないかもしれません。
しかし今回の作戦は、単なる軍事施設への限定攻撃ではなく、より大きな政治目標を伴っているとも報じられています。
そうなると、長期化のリスクは前回よりも高くなる可能性があります。
原油価格の大幅な上昇を予測する声もあり、今後の動向は引き続き注意が必要です。
ブルームバーグによると長期化か?
F1ファンにも無関係ではない、エネルギー問題という現実
「中東の話でしょ」と感じる方もいるかもしれませんが、実は日本の生活とも無縁ではありません。
日本が輸入する原油やLNGの大部分は、ホルムズ海峡を経由しています。
この海峡での輸送が滞るような事態になれば、ガソリン代や電気代の値上がりという形で私たちの生活にも影響が出てくる可能性があります。
「90日分の備蓄があるから大丈夫」とも言われていますが、紛争が長引いた場合にどこまで対応できるかは、楽観視できない面もあります。
F1マシンを走らせる燃料の問題が、私たちの家庭のエネルギー問題と地続きであることは、頭の片隅に置いておいて損はないでしょう。

地政学リスクの高まりが顕著に表れている。(出典:WTI原油先物チャート)」
チャートが示す通り原油価格が急騰していますが、これはF1チームの輸送コスト(燃料費)を直撃するだけでなく、中東諸国の国営企業が務める大型スポンサーシップの戦略変更にも繋がりかねない事態です。
それでもF1は来週、動き出す
中東の緊張が高まる一方で、F1そのものは止まっていません。
第1戦・オーストラリアGPは来週3月6〜8日、メルボルンのアルバートパークで開幕します。
問題になるのはあくまで4月以降の中東戦であり、シーズン自体はすでに動き始めています。
ちなみに、今年のオーストラリアGPのタイトルスポンサーは「カタール航空」です。
正式名称は「FORMULA 1 QATAR AIRWAYS AUSTRALIAN GRAND PRIX 2026」
今まさに戦火の懸念がある当事国・カタールの航空会社が、地球の裏側メルボルンの開幕戦を冠スポンサーとして飾っているわけです。
F1のグローバルビジネスのスケールと複雑さを、なんとも象徴するような状況と言えるかもしれません。
まずは来週のメルボルンを楽しみながら、中東4戦の行方を見守っていきましょう。
まとめ:公式発表を待ちながら、情報のアップデートを
現時点でわかっていることをまとめます。
- 第4戦バーレーン(4/10〜12)・第5戦サウジアラビア(4/17〜19)は開催が不透明な状況です
- F1公式からの発表はまだなく、契約上の手続きが背景にある可能性があります
- 現地観戦を予定しているファンは、渡航情報と航空便の状況を今すぐ確認しましょう
- 年末のカタール・アブダビについては今後の情勢次第です
情勢は日々変化しています。
F1公式サイトや外務省の海外安全情報を定期的にチェックしながら、状況を見守っていきましょう。
本記事は2026年2月28日時点の情報をもとに作成しています。状況は急速に変化する可能性があります。
おわりに:平和あってこそのモータースポーツ
2026年シーズンの幕開けを楽しみにしていたファンとして、中東2レースが中止・延期の危機に瀕している現状は、言葉にできないほど悔しいものです。
しかし、何よりも優先されるべきはF1ドライバーやチームスタッフ、そして現地で暮らす方々の安全に他なりません。
爆音とともにチェッカーフラッグを争う興奮も、平穏な日常があって初めて享受できるもの。
「やっぱり、平和が一番ですね」
今はただ事態の沈静化と、サーキットに再び笑顔が戻る日を心から願っています。






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