2026年9月16日(水)|気象庁 16日22時10分発表(16日21時実況・台風第25号「ドゥージェン」発生)/米軍合同台風警報センター(JTWC)熱帯低気圧24W(TWENTYFOUR)警報第4号 16日18時00分発表/Windy(ECMWF)ハリケーントラッカー 16日実行分(18時台)を反映しました。
※本記事はこの更新をもって定期更新を終了します。
台風になりました。
16日21時、マリアナ諸島で熱帯低気圧が台風第25号「ドゥージェン」として正式に発生しました。
進路はこれまでの発表とほぼ同じく、沖縄を避けて本州の東海上を北上するコースです。
結論から言うと、沖縄への直撃の心配はほぼなくなりました。
かわりに警戒したいのは、シルバーウィーク後半(9月20日〜21日ごろ)の本州の太平洋側――紀伊半島沖から東海、そして関東にかけてです。
この記事では、気象庁・米軍(JTWC)・ヨーロッパ(ECMWF)の3つの予報を見比べながら、本州への影響と、シルバーウィークに沖縄へ行く方・沖縄から本州へ戻る方それぞれへの影響を追いかけていきます。
・16日21時、マリアナ諸島で正式に台風第25号「ドゥージェン」が発生しました(大型、最大風速18m/s)。
・20日21時には日本の南(北緯32.3度/東経139.8度)へ。21日21時には日本の東(北緯38.1度)まで加速しながら抜けていく予想です。
・進路は引き続き沖縄からはっきり離れ、本州の東海上を通過します。JTWCは「本州東岸に近い海域を通過する」との見立てを示しています。
・沖縄への往路は心配なさそうですが、本州へ戻る帰り便には注意が必要です。
現時点の確度:中程度〜やや高い。台風化によって観測データが増え、進路の輪郭は前回よりはっきりしてきました。
台風25号「ドゥージェン」は今どこにあるのか
16日21時時点の実況はこちらです。
出典:気象庁 2026年9月16日22時10分発表(16日21時実況)
マリアナ諸島は、沖縄本島からおよそ2,500km南東の海上です。
台風になったことで強風域は北側950km・南側440kmまで広がりましたが、進路そのものは沖縄を大きく避けて本州方面へ向かっています。

台風第25号「ドゥージェン」として正式に発生し、21日21時には日本の東(北緯38.1度)まで抜けていく見通しです。
①気象庁の進路予想(9月16日22時10分発表)
16日21時、熱帯低気圧は正式に台風第25号「ドゥージェン」になりました。
気象庁の予報は21日21時まで延び、20〜21日にかけて日本の南を通過したあと、21日21時には日本の東(北緯38.1度)まで加速しながら抜けていく見通しです。
前回発表より中心気圧はやや高め(975hPa)に修正され、勢力のピークはわずかに弱まりました。
出典:気象庁 2026年9月16日22時10分発表。バーの長さは中心気圧をもとにした勢力のイメージで、正確な指標ではありません。
注目したいのは、21日21時の位置(北緯38.1度/東経145.8度)です。
これは宮城県・牡鹿半島の東およそ400km沖にあたり、本州をかすめるように通過したあと、日本の東の海上へ加速しながら抜けていく形になっています。
ピークとなる20〜21日にかけて、どこまで本州に寄るかがまだ焦点です。
今回、気象庁からは「暴風域に入る確率」の地図も公開されました。
台風本体の進路だけでなく、実際にどのエリアが強風にさらされやすいかを面で示した情報です。

赤(30〜70%)のエリアは、伊豆諸島から関東(千葉・神奈川の沿岸部)、東北の太平洋沿岸(宮城〜岩手)にかけて広がっています。
紀伊半島や東海の沿岸部の一部も含まれており、これまでの「本州の東側を通過」という表現よりも、もう一段具体的な警戒エリアが見えてきた形です。
②米軍(JTWC)の見方 ― 熱帯低気圧24W、警報第4号
米軍合同台風警報センター(JTWC)は9月16日18時00分(日本時間)、警報第4号を発表しました。16日15時(日本時間)時点の中心位置は北緯15.4度・東経148.9度、最大風速30ノット(15m/s、1分間平均)、中心気圧998hPa。気象庁が「台風」に分類した基準(10分間平均で約17m/s以上)とは平均時間の取り方が異なるため、両機関の風速表記には差があります。
予想勢力(最大風速)は、18日朝に55ノット、19日以降は60〜65ノット前後で推移し、19〜21日にかけてピークを迎える見通しです。
進路については「96時間(20日)以降、リッジの西端を回り込んだのち、本州東岸に近い海域を通過しながら北東へ加速する」とJTWCの予報担当者は述べています。前回発表の「関東平野への影響可能性」という表現より、一歩踏み込んだ見立てになっています。

前回よりも本州東岸に近いコースが示されています。
そして今回はJTWCならではの情報として、小笠原諸島と本州各拠点への最接近距離(CPA)が公表されています。
| 地点 | 最接近距離 | 日時(日本時間) |
|---|---|---|
| 硫黄島 | 約81km | 9/19 01:00 |
| 父島 | 約183km | 9/19 05:00 |
| 成田空港 | 約176km | 9/21 15:00 |
| 横田基地 | 約198km | 9/21 09:00 |
| 厚木基地 | 約233km | 9/21 09:00 |
| キャンプ座間 | 約233km | 9/21 09:00 |
| キャンプ富士 | 約259km | 9/21 05:00 |
| 経ヶ岬(京都) | 約576km | 9/21 05:00 |
出典:米軍合同台風警報センター(JTWC)熱帯低気圧24W 警報第4号(2026年9月16日18時00分・日本時間発表)。予報円の中心を通った場合の距離で、実際にはもっと離れる・近づく可能性があります。
硫黄島には約81kmまで接近する見通しで、小笠原諸島は暴風域に入る可能性が高まっています。
本州側では成田・横田・厚木・キャンプ座間など関東の拠点が軒並み175〜235km圏内に入っており、前回発表よりわずかに近づきました。
近畿方面の経ヶ岬は約576kmとまだ距離があり、影響が出るとすれば東寄りの関東・東北方面が中心になりそうです。
③ヨーロッパ(ECMWF)の見方 ― カテゴリー1到達はやや後ろ倒しに
Windyの「ハリケーントラッカー」(ECMWFモデル)も16日実行分(18時台)に更新されています。
前回の実行分と比べ、カテゴリー1相当への到達が半日〜1日ほど後ろ倒しになりました。

カテゴリー1相当への到達は22日夜〜24日ごろと、前回の実行分より後ろ倒しになりました。
| 日時 | 風速 | 気圧 |
|---|---|---|
| 17日(木)9:00 | 22m/s | 990hPa |
| 18日(金)9:00 | 21m/s | 987hPa |
| 19日(土)9:00 | 22m/s | 985hPa |
| 20日(日)9:00 | 23m/s | 983hPa |
| 21日(月・敬老の日)9:00 | 25m/s | 977hPa |
| 22日(火)9:00 | 29m/s | 974hPa |
| 22日(火)21:00 | 34m/s | 970hPa |
| 23日(水)9:00 | 28m/s | 970hPa |
| 24日(木)9:00 | 34m/s | 958hPa |
出典:Windy.com ハリケーントラッカー(2026年9月16日実行分・18時台、ECMWFモデル)。22日21時と24日9時はSSHWSカテゴリー1相当と表示されています。気象庁の公式予報は21日21時までのため、それ以降は参考値としてご覧ください。
3機関とも「本州の東側を通過し、加速しながら抜けていく」という大枠は一致しています。気象庁は21日21時までの公式予報、ECMWFはさらに先の24日まで、JTWCは具体的な地点への距離という、それぞれ違う角度から同じ結論を補強している形です。台風になったことで観測データが増え、進路の輪郭は前回よりはっきりしてきました。
本州側で気になること ― 先週の大雨で地盤が緩んでいる地域も
台風第25号「ドゥージェン」が本州に最も近づくとみられる20〜21日ごろ、気になるのがすでに地盤が緩んでいる地域があることです。
9月8日、台風24号から変わった熱帯低気圧の湿った空気が秋雨前線に流れ込み、東海地方で猛烈な雨が降りました。愛知県の小牧市・名古屋市・瀬戸市・春日井市・尾張旭市・犬山市・長久手市周辺、岐阜県の多治見市・土岐市周辺では1時間に100mmを超える記録的短時間大雨が観測され、庄内川水系の矢田川では氾濫発生水位を超え、氾濫特別警報(警戒レベル5相当)が発表されました。
台風本体が直接上陸するわけではなくても、これらの地域は地盤や河川の水位がすでに弱っている状態です。前線を刺激するような湿った空気の流入があれば、平常時より少ない雨量でも土砂災害や浸水のリスクが高まります。東海地方にお住まいの方は、シルバーウィーク中も最新の気象情報から目を離さないでください。紀伊半島・近畿・関東の太平洋側でも、進路次第では大雨・高波・強風の可能性があります。
沖縄からの帰り便に注意
シルバーウィークに本州から沖縄へ行くこと(=往路)自体は、今のところ心配いりません。
現在の進路は沖縄本島からかなり離れた海域を通過する見込みです。
気をつけたいのは帰りの便です。台風第25号「ドゥージェン」が本州付近に最も近づくとみられるのは20〜21日ごろ。
シルバーウィーク後半(21日・敬老の日〜23日・秋分の日)に本州、とくに関東・東北方面へ戻る予定のある方は、航空便の遅延・欠航の可能性を念頭に置いておいてください。
過去の台風でも、JAL・ANAは接近の2〜3日前から事前の予約変更・払い戻しの案内を出すことが多いです。
今回もし発表があれば、18〜19日ごろが目安になりそうです。
今日の時点で慌てて予定を変更する必要はありませんが、帰りの便のスケジュールには少し余裕を持たせておくと安心です。
まとめ
・16日21時、マリアナ諸島で熱帯低気圧が台風第25号「ドゥージェン」になりました(大型、最大風速18m/s)。
・進路は引き続き沖縄から離れ、本州の東海上を北上。21日21時には日本の東(北緯38.1度)まで加速しながら抜けていく予想です。沖縄への影響はありません。
・気象庁が新たに公開した「暴風域に入る確率」地図では、伊豆諸島から関東・東北の太平洋沿岸にかけて赤(30〜70%)のエリアが示されています。
・JTWCは「本州東岸に近い海域を通過」との見立て。硫黄島は約81km、成田・横田など関東の拠点は175〜235km圏内まで接近する計算です。
・ECMWF/Windyトラッカーでは、22日夜〜24日ごろにかけてカテゴリー1相当(970〜958hPa)まで発達する見通しで、前回の予想より到達がやや後ろ倒しになりました。
・沖縄への往路は心配ありませんが、21〜23日に本州へ戻る帰り便は、遅延・欠航リスクを念頭に置いておいてください。
この記事について:台風第25号「ドゥージェン」は沖縄への影響が見込まれないため、本記事の定期更新はこれで終了します。本州への影響が本格化する20日以降の最新情報は、気象庁・JTWCなど公式発表をご確認ください。
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信頼できる情報源
- 気象庁「台風情報」2026年9月16日22時10分発表(16日21時実況・17〜21日予報)
- 気象庁「台風第25号(暴風域に入る確率)」2026年9月16日21時時点
- 気象庁「全般気象解説情報(台風第25号)第1号」2026年9月16日22時26分発表
- 気象庁 防災クロスビュー「2026年9月8日の東海地方での大雨」
- tenki.jp「秋雨前線による大雨 最新情報」2026年9月7日
- 米軍合同台風警報センター(JTWC)熱帯低気圧24W(TWENTYFOUR)警報第4号 2026年9月16日18時00分(日本時間)発表
- Windy.com ハリケーントラッカー(ECMWFモデル)2026年9月16日実行分(18時台)
避難・防災の最終的な判断は、必ず気象庁および各都道府県・市町村の発表をご確認ください。この記事は情報をまとめて読みやすくすることを目的としたもので、公的発表に代わるものではありません。
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