世界最大の島グリーンランドが、2026年、かつてないほど世界の注目を浴びています。
トランプ政権(第2期)による買収構想の再燃、氷河の融解に伴う『青い金(飲料水資源)』の利権争い、そして北極航路の戦略的価値。
一見、日本から遠く離れたこの島で起きていることは、私たちのエネルギーコストや水安全保障に直結する大きな地政学リスクを孕んでいます。
本記事では、2026年現在の最新ニュースを基に、グリーンランドを巡る資源争奪戦の裏側から、旅行を計画している方向けの具体的なアクセス方法まで、専門的な視点で分かりやすく解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります:
・米中欧がグリーンランドの「水と資源」を奪い合う本当の理由
・2026年の資源エネルギー市場における最新のトレンド
・日本からグリーンランドへ行くための最短ルートとベストシーズン
❄️ 1分でわかる!グリーンランドの基本
まず、この島の意外なプロフィールを整理しましょう。
| 項目 | 内容 |
| 広さ | 日本の約6倍!(世界最大の島) |
| 人口 | 約5.6万人(東京のドーム球場1個分くらい) |
| 所属 | デンマーク王国の自治領(かなり自由な自治権) |
| 環境 | 80%が分厚い氷(氷床) |

🗺️ 【図解】なぜ今、世界が注目しているの?
かつては「極寒の地」として見過ごされてきたグリーンランド。
しかし、温暖化で氷が溶けたことで、**3つの「お宝」**が姿を現しました。
① 経済のお宝:レアアース
スマホや電気自動車(EV)に欠かせない希少金属が眠っています。
「脱・中国」を狙うアメリカにとって、喉から手が出るほど欲しい資源です。
② 物流のお宝:北極航路
氷が溶けて、船が通れるようになりました。
- メリット: アジア〜欧州の移動時間が大幅カット!
- 価値: 将来の「海のバイパス」の管理権を握れます。
③ 軍事のお宝:北極の目
ロシアや中国を監視するのに、これ以上ない絶好の場所。
米軍のピトゥフィク宇宙基地があり、最新レーダーが24時間稼働中。

💧 資源としての「水」:グリーンランドの新たな戦略的価値
トランプ政権がグリーンランドに関心を示す背景には、鉱物資源だけでなく、
「世界最大級の淡水資源」としての価値があります。
気候変動による水不足が深刻化する2026年、グリーンランドの水は「青い金(Blue Gold)」として注目されています。
1. 世界の淡水の約10%を保持
グリーンランドを覆う氷床には、地球上の淡水の約10%が蓄えられています。
温暖化により氷河の融解が加速しており、年間数千億トンの淡水が海へ流出しています。
この「流出するはずの純粋な水」を回収し、水不足に悩む国々へ輸出するビジネスが本格化しています。
2. 水輸出ビジネスの台頭
- 超高級氷・飲料水の輸出:
すでにグリーンランドの氷河から採取された「世界で最も純度の高い氷」は、ドバイなどの高級市場へ輸出されています。 - バルク輸出構想:
2026年現在、政府(自給政府)は水資源の輸出を経済自立の柱に据えており、タンカーによる大規模な淡水輸送プロジェクトの検討が進んでいます。
これは、中東や北アフリカ、さらには干ばつに悩む北米地域への供給を想定したものです。
3. 地政学的「水」のリスク
米国がグリーンランドへの関与を強める一因として、将来的な**「北米の水安全保障」**が挙げられます。
- 気候変動への適応策:
米国本土での地下水枯渇や乾燥化が進む中、グリーンランドを「巨大な貯水池」として確保することは、数十年先を見据えた究極の安全保障戦略となり得ます。 - インフラの課題:
ただし、極寒の地での採水・輸送コストや、融解に伴う環境破壊への懸念、さらには「主権の切り売り」に対する現地住民の反発など、商業化には多くの壁が残っています。

🍣 日本との意外すぎる関係
「グリーンランドなんて自分には関係ない」と思っていませんか?
実は、あなたの昨日の夕飯に関わっているかもしれません。
- 回転寿司の「えんがわ」: カラスガレイの多くはグリーンランド産。
- プリプリの「甘エビ」: 日本への主要な輸出元。
日本はグリーンランドにとって、海産物を買ってくれる**「超・お得意様」**なんです。
🇺🇸 トランプ大統領が「買いたい」理由
2026年現在も、トランプ大統領はこの島をアメリカ領にしようと猛烈なアプローチを続けています。
▼ トランプ氏の頭の中(予想図)
- 不動産王の血が騒ぐ: 「こんなデカい土地、安いうちに買っておこうぜ!」
- 対・中国戦略: レアアースを独占して、ハイテク産業で勝利する。
- 歴史に名を残す: 「アメリカの領土を広げた大統領」になりたい。
しかし、現地の人やデンマーク政府は**「私たちは売り物じゃない!」**と猛反発。
国際的な火種になっています。
2026年1月現在の情勢に基づき、グリーンランドを巡る主要国の動向と利権を比較表にまとめました。
🗺️ グリーンランドを巡る主要国の動向比較(2026年時点)
トランプ政権の再浮上と、それに反発する欧州、虎視眈々と資源を狙う中国の三つ巴の構図となっています。
| 項目 | 米国(トランプ政権) | デンマーク・EU | 中国 |
| 主な狙い | 安全保障、希少金属、水資源、北極圏の独占 | 主権維持、環境保護、同盟の安定 | 資源確保、北極航路の利権、影響力拡大 |
| 戦略的アプローチ | 「買収」の再提案。国防総省による直接的な軍事・経済介入 | 「主権は譲れない」と反発。防衛予算増額とNATO枠組みの強調 | 「氷上のシルクロード」構想。インフラ投資による外交攻勢 |
| 飲料水への視点 | 将来の北米の水不足に備えた「巨大な貯水池」として確保 | 独自の輸出産業として育成。経済的自立の柱とする | 採水・輸送技術の提供を通じたプレゼンスの向上 |
| 主要拠点・関心事 | ピトゥフィク(旧チューレ)空軍基地の強化、ミサイル防衛 | 北極司令部(JACO)の能力向上、グリーンランド自治政府の支持 | レアアース鉱山(クバネフェルド等)への出資・影響力行使 |
| 現在のリスク | 欧州同盟国との関係悪化、強硬姿勢による現地の反米感情 | 自治政府の独立運動による「王国解体」の危機 | 米国の制裁・ブロックによる投資案件の凍結・撤退 |
🔍 各国の詳細な立場
米国:安全保障と「資源の自国囲い込み」
2026年1月、ホワイトハウスは「グリーンランドは北米大陸の一部であり、国防上不可欠である」との論理を強めています。
特に中国のレアアース独占を打破するため、世界有数の埋蔵量を誇るタンブリーズ鉱山などの権益確保に必死です。
飲料水についても、気候変動で不安定化した米国内の農業・産業用水を補完する「究極のバックアップ」として位置づけています。
デンマーク・EU:欧州の「防波堤」としての誇り
デンマークのフレデリクセン首相は、2026年の年頭演説で「グリーンランドは売り物ではない」と改めて断言しました。
EU諸国も、米国によるグリーンランド買収を「主権国家に対する暴挙」と非難し、共同で資源開発を支援する枠組みを急いでいます。
中国:静かなる「極地大国」への野心
米国からの直接的な干渉を受けつつも、中国は民間企業を通じたインフラ投資や科学調査名目での進出を続けています。
北極航路が夏場に完全開通する未来を見据え、グリーンランドをその重要な寄港地にする狙いがあります。
🎨 伝統と現代が混ざり合う「文化」
グリーンランドの魅力は資源だけではありません。
- イヌイットの誇り:
人口の9割が先住民。今も犬ぞりで狩りをする伝統を守っています。 - カラフルな街並み:
氷の白に映える、赤や青の家がとってもフォトジェニック! - 絶品!?珍味:
海鳥をアザラシの中で発酵させた「キビヤック」など、過酷な環境で生き抜く知恵が詰まった食文化があります。

✈️ 日本からのアクセス(主な2ルート)
日本からグリーンランドへは、残念ながら直行便がありません。
2026年1月現在、首都ヌークの国際空港拡張が進んでいますが、現時点では
**「デンマーク経由」または「アイスランド経由」**が一般的なルートです。
具体的な行き方とおすすめの時期を整理しました。
(移動には合計で20時間〜30時間ほどかかる長旅となります✈️)
1. デンマーク(コペンハーゲン)経由:最も一般的
- 日本(成田/羽田) ⇒ コペンハーゲン
- スカンジナビア航空(SAS)やフィンエアーなどでコペンハーゲンへ向かいます(約13〜15時間)。
- コペンハーゲン ⇒ グリーンランド(カンゲルルススアーク または ヌーク)
- グリーンランド航空(Air Greenland)に乗り換え。
- 主要な玄関口は**カンゲルルススアーク(Kangerlussuaq)**でしたが、
2024年末以降、**ヌーク(Nuuk)**の国際空港が大型化されたため、
ヌークへの直行便も増えています(約4.5〜5時間)。
2. アイスランド(レイキャビク)経由:観光を兼ねる
- 日本(成田/羽田) ⇒ 欧州主要都市 ⇒ レイキャビク
- アイスランドまでは直行便がないため、ロンドンやパリ、ヘルシンキなどを経由します。
- レイキャビク ⇒ グリーンランド(イルリサット、ヌーク、クルスックなど)
- アイスランド航空(Icelandair)が小型機で各地へ飛ばしています。
所要時間は約2〜3時間と短く、アイスランド観光とセットにする場合に便利です。
- アイスランド航空(Icelandair)が小型機で各地へ飛ばしています。
📅 おすすめの時期
グリーンランドは「何をしたいか」によってベストシーズンが明確に分かれます。
① 夏:6月 〜 8月(ベストシーズン)
- 目的: ハイキング、氷河クルーズ、ホエールウォッチング、白夜体験
- 魅力: 24時間太陽が沈まない「白夜」が体験でき、気温も5℃〜15℃程度と過ごしやすくなります。
高山植物が咲き、氷山が崩落する迫力ある姿を見られるのはこの時期です。
② 冬:2月 〜 4月
- 目的: 犬ぞり体験、オーロラ鑑賞
- 魅力: 12月〜1月は太陽が昇らない「極夜」で非常に暗く極寒ですが、2月以降は日が長くなり、
アクティビティがしやすくなります。
空気が澄んでいるため、世界最高レベルのオーロラが見られます。
💡 旅のヒント(2026年版)
- 航空券の予約: グリーンランド航空は便数が限られており、直前は非常に高額(往復30万円〜)になるため、半年以上前の予約を強くおすすめします。
- 服装: 夏でも氷河周辺は日本の冬並みに冷えます。「重ね着(レイヤリング)」が基本です。
- 新空港の活用: 2026年中に**イルリサット(Ilulissat)**の空港も国際線対応に向けて拡張が予定されており、より直接的に観光拠点へアクセスできるようになりつつあります。
地政学的な注目度が高まっている今、グリーンランドの圧倒的な大自然を体感するのは非常に貴重な経験になるはずです。
📍 まとめ:グリーンランドは「地球の未来」
グリーンランドは今、「温暖化の最前線」であり、「資源争奪戦の主戦場」です。
- **氷の国なのに「緑の島」**という名前のギャップ萌え。
- **日本とは「エビとえんがわ」**で深くつながっている。
- トランプ氏が欲しがるほどの軍事・資源的価値がある。
この島が独立するのか、アメリカの影響を受けるのか。これからのニュースを見る目が変わるはずです!
筆者考察
💡私がグリーンランドに興味を持ったのが、下記の越境3.0さんの動画を見てからでした。
越境3.0さん世界情勢の説明がとてもわかりやすく、勉強させてもらっています。
下記動画を見ればトランプ大統領がなぜグリーンランドを欲しがるかが見えてきます。
アメリカが欲しがるほど魅力的な島って事ですよね。
日本ももっと視野を広げてこういう所へ支援や援助をすれば良いのにと思いました。
規模こそ違えど、同じ島国だし沢山のことが共有できそうですけどね。
上記、越境3.0チャンネルさん、難しい中東地域や東アジアなどの世界情勢もわかりやすく解説されている、
大人のあなたにおすすめのyoutubeチャンネルです。
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(本当にお得なのでその際はお見逃しなく!)
石田さんが企画するツアーで視聴者の方々とグリーンランドへ行ってきたお話などとても興味深かったです。
グリーンランドが親日でいてくれる間に一回は行ってみたいですね。
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