今年も暑い!
2025年8月6日、群馬県伊勢崎市で国内最高気温となる41.8度を記録しました。
日本全国が猛暑に見舞われているとはいえ、「なぜ群馬?」「人間の限界は?」と気になる人も多いはず。
この記事では、「気温」をテーマにした雑学と実用情報をまとめてお届けします。
📌この記事を読んでわかること
- 群馬県が異常に暑くなる地理的な理由
- 日本&世界の気温ランキング
- 沖縄が避暑地になる理由
- 人体が耐えられる温度とその限界
- 2025年の最新・有効な熱中症対策
- 気温にまつわるトリビアいろいろ
群馬が暑くなる理由とは? フェーン現象と地形の罠
群馬が高温になる要因は主に以下の3つ:
① フェーン現象
新潟側から山を越えて吹き降りてくる乾いた熱風が気温を急上昇させます。
山を越える際に空気が圧縮されて温まり、「ドライヤーのような風」が平野部に吹き降ろします。
② 関東内陸の地形
海風の影響を受けにくく、熱がこもりやすい盆地状の地形。日差しが強い日はまさに「逃げ場なし」。
③ アスファルトと都市化
市街地ではヒートアイランド現象も相まって、夜になっても気温が下がりにくいのが特徴です。

日本の歴代最高気温ランキング(2025年版)
順位 | 地点 | 気温(℃) | 年月日 |
---|---|---|---|
1位 | 群馬県伊勢崎市 | 41.8 | 2025年8月6日 |
2位 | 静岡県浜松市 | 41.1 | 2020年8月17日 |
2位 | 埼玉県熊谷市 | 41.1 | 2018年7月23日 |
4位 | 岐阜県多治見市 | 40.9 | 2007年8月16日 |
5位 | 高知県江川崎 | 41.0 | 2013年8月12日 |
※ 気象庁の公式観測によるもの。
年々、40度超えが当たり前になってきているのが恐ろしいですね…。
世界の最高気温は? もう火星じゃん…
世界で最も高い気温が記録されたのは…
🌍 カリフォルニア州デスバレー
- 気温:56.7度
- 年:1913年7月10日
しかし、近年ではこの記録に疑義があるともされており、2020年に観測された54.4度(デスバレー)が実質的な世界最高気温と見なされることもあります。
また、イランやクウェートでは50度超えが日常になる日も増えてきました。
地球、ちょっと本気出しすぎ。

🏝 実は「沖縄=猛暑」じゃない?避暑地化する南の楽園
「沖縄って暑そう…」と思われがちですが、実は夏の気温だけを見れば、沖縄は日本でも涼しい部類なんです。
🌡 たとえば2024年の夏の最高気温を見てみると…
都道府県 | 7月の最高気温(平均) | 備考 |
---|---|---|
群馬県(前橋) | 37.1℃ | 内陸のフェーン効果で超高温 |
埼玉県(熊谷) | 36.8℃ | 「日本一暑い街」の常連 |
東京都(練馬) | 36.2℃ | 都市型ヒートアイランド |
沖縄県(那覇) | 32.5℃ | 海風と湿度が冷却効果に |
意外にも、那覇の気温は本州の猛暑地帯より3〜5℃も低いのです。
しかも、那覇では40℃を超えるようなことはほぼありません。
なぜ沖縄は「涼しく」感じるの?
- 海に囲まれているため気温が安定
- 雲が多く日差しが和らぐ日も多い
- 昼夜の気温差が小さい(熱中症リスクが低め)
このため、近年では「真夏は沖縄の方が快適」という逆転現象が起きており、
本州から避暑を求めて沖縄に向かう観光客もじわじわと増えています。

人間は何度まで耐えられる?「限界温度」の話
「じゃあ人間は何度まで耐えられるのか?」
🧠 ポイントは“湿度”と“汗の蒸発”
人間は汗をかいて体温を調整しますが、湿度が高いと汗が蒸発せず、熱が逃げません。
最新の研究では、人間が安全に耐えられる「上限の湿球温度」は約35℃。
これは気温35℃、湿度100%の環境に相当します。つまり、
気温が35℃以上で湿度も高いと、エアコンがない部屋は命に関わる。
40度を超える猛暑日では、外出そのものを避けるのがベストです。

最新版:2025年の熱中症対策(科学的根拠あり)
✅ 1. 水だけじゃNG!塩分もセットで
大量に汗をかくとナトリウムも失われます。
水だけ飲むと「低ナトリウム血症」の危険も。
→ スポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)を活用しましょう。
✅ 2. スマホでWBGT(暑さ指数)チェック
2025年現在、熱中症対策アプリが大充実。
気温+湿度+日射量を総合してリスクを表示してくれる「WBGT値」で判断するのがベスト。
→ おすすめアプリ:環境省公式「熱中症警戒アラートアプリ」など
✅ 3. 外出時は「日傘+冷感グッズ」
特に男性も日傘を使うのが常識化しつつあります。
UVカット+断熱のものを選びましょう。
✅ 4. クーラーは28度でOKは嘘?
「エコのために28度」はもはや時代遅れ。
室温26度以下を推奨する医師も多数。
命を守るなら、快適さを優先しましょう。

おまけ:気温トリビアあれこれ
- 「体温より暑い」と感じるのは35度から
それ以上になると体温放散がうまくできず、しんどさ倍増。 - 「猛暑日」は最高気温35℃以上の日
ちなみに30℃以上は「真夏日」、25℃以上は「夏日」といいます。 - 日本で「氷点下最高気温」が観測されたのは北海道陸別町(-24.3℃)
真冬と真夏のギャップがえぐい。 - 東京23区で一番暑くなりやすいのは練馬区
都心よりも郊外のほうが暑いパターン多し。

まとめ:もはや気温は“災害”です
群馬で41.8度という衝撃のニュースに触れて、あらためて「暑さは命に関わる」と実感した方も多いはず。
気温はもはや“災害”です。
「我慢しない」「無理しない」「涼しい場所に逃げる」ことが、いま一番大事。
毎年暑さが進化(?)している今、自分の命を守る行動が最もクールです。
※このブログ記事では、環境省、気象庁、熱中症対策協議会、国内医療機関の発表・資料を元に作成しています。

コメント