ジャガー Type 01は日本で売れるのか?価格2,188万円・1,030馬力EVのリセールを本音で検証

ジャガー Type 01の日本価格2,188万円とリセールを検証する記事のアイキャッチ
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2024年12月、筆者はこのサイトで「市販化されたらおいくらか?」という記事を書きました。
当時の見立ては、約1,900万円から。

答えが出ました。2,188万円です。

ジャガー Type 01 フロントグリルとヘッドライトのクローズアップ、JAGUARロゴ

2026年10月6日(現地時間)、ジャガーは米ニューヨークで、新生ジャガー初の市販車「Type 01(タイプ ゼロワン)」を世界初公開しました。
1,030馬力、0-100km/h加速3.2秒、航続距離は最大720km。
公式リリースには「Jaguar is back(ジャガーは帰ってきた)」という一文まで添えられています。

ただ、スペック表を書き写すだけなら、メーカーの発表を読めば足ります。
この記事で考えたいのは、もっと下世話な2つの問いです。

日本でこの車は売れるのか。そして、3年後にいくらで売れるのか。

先に白状しておくと、筆者はEVが大嫌いです。でも、ジャガーは好きです。
この矛盾を抱えたまま、なるべく公平に検証します。

SUMMARY

この記事の結論

2,188万円
日本価格(Type 01 1030)
1,030ps
ジャガー史上最強の出力
45%前後
3年後の残価率(筆者試算)
  • 日本価格は「Type 01 1030」が2,188万円、上位仕様「DESIGN VISION」が2,552万円から。受注開始は2027年の予定
  • 本国イギリスの13万ポンド(約2,700万円)と税抜きでそろえると、日本の方が約260万円安い
  • 日本で「台数」は売れない。全長約5.2m・車重約2.7t(報道値)は、都市部の機械式駐車場と相性が悪すぎる
  • リセールは厳しめ。3年後の店頭相場は新車の35〜55%、基本シナリオで月33万円が溶ける計算
  • Type 01に内燃機関が載る可能性は、ほぼない。ポルシェのような回帰があるとしても、次のモデル以降の話
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ジャガー Type 01とは?価格・スペック・発売時期を30秒で

Type 01は、ジャガーが2024年11月のリブランド(ブランドの全面刷新)で掲げた「完全電動の高級車ブランド」の第1弾です。
2024年12月に公開されたコンセプトカー「Type 00」の市販版で、2ドアだったコンセプトに対し、市販版は4ドアのグランドツアラー(GT=長距離を速く、快適に移動するための車)になりました。

ジャガー Type 01 ブルーカラー、薄暗い地下駐車場でのリア3/4アングル俯瞰ショット

車名にも意味があります。
「Type」は1951年のル・マン24時間レースを制したCタイプに始まり、Dタイプ、Eタイプ、Fタイプへと続いてきた名前。
「0」はゼロエミッション(走行中の排出ガスゼロ)、「1」は新世代の第1弾を表します。
読み方は「タイプ ワン」ではなく「タイプ ゼロワン」です。

SPECIFICATION

ジャガー Type 01 基本情報

世界初公開2026年10月6日(現地時間)・米ニューヨーク
日本価格Type 01 1030:2,188万円/DESIGN VISION:2,552万円〜(車両本体予定価格)
英国価格13万ポンド〜(約2,700万円)
受注・納車2027年に受注開始予定/世界での初納車は2027年後半(日本の納車時期は未発表)
パワートレイン3モーター(前1・後2)、最高出力1,030ps、最大トルク1,365Nm
加速0-100km/h 3.2秒
バッテリー118kWh、850Vシステム
航続距離WLTP最大720km/EPA最大400マイル(約640km)
急速充電350kW対応、最短13分で最大321km分
空力Cd値0.23(ジャガー史上最良)
サイズ全長約5.2m、全高約1.4m、23インチホイール
車両重量約2.7t(海外メディアの報道値。正式諸元は未発表)

※出典:Jaguar Media Newsroom、レスポンスほか。1ポンド=約208円で換算

発表会も、いかにも新生ジャガーらしいものでした。
タイムズスクエアなどの大型ビジョンをType 01が駆け抜ける映像演出のあと、実車はアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(電気自動車のレース「フォーミュラE」でジャガーのチームに所属するポルトガル人ドライバー)の運転で会場に到着。
さらに、映画『オッペンハイマー』『ミッドサマー』などで知られる英国の俳優フローレンス・ピューが、新生ジャガー初のブランドアンバサダーに就任しました。

車の発表会というより、ファッションブランドのローンチです。
これが今のジャガーの「売り方」だと分かっておくと、この先の話が見えやすくなります。

見た目と中身で押さえておきたいのは、次の3点です。

  • リアウインドウ(後ろの窓)がない:
    後方は、ルーフのカメラ映像を室内の画面に映して確認します。コンセプトだけの演出かと思いきや、市販車でもそのまま採用されました
  • Eタイプ以来のロングノーズ:
    低いルーフ、長いボンネット、23インチの大径ホイール。公式は『Eタイプ』や『XJS』の系譜を受け継ぐ形だと説明しています
  • 室内は「画面と音」の空間:
    運転席の前に24インチの一体型ガラスOLEDディスプレイ、ダッシュボードの全幅にわたる「パノラミックサウンドバー」(自動車業界初)を搭載。特許出願は360件を超えます
ジャガー Type 01 シルバーカラー、リアフェンダーのシャープなクリースラインを捉えたマクロショット
ジャガー Type 01 前席内装
ジャガー Type 01を真上から見た透視イメージ。2列4座席のレイアウトと、床下を貫くバッテリー一体型アルミニウム製プラットフォーム(TUB構造)が確認できる

2024年の予想を答え合わせ ―「約1,900万円」は外れた

筆者は2024年12月、Type 00の発表直後にリブランドしたジャガーの記事を書きました。
当時の情報で書いたことを、いま正直に採点します。

ANSWER CHECK

2024年の記事 vs 2026年の実車

価格×
2024年:約1,900万円から
実際:2,188万円から(約290万円の上振れ)
時期×
2024年:2025年に発表、2026年に発売
実際:2026年10月に発表、2027年に受注開始(発表は2度延期)
航続距離△
2024年:最大約770km(JEAプラットフォームの目標値)
実際:WLTP最大720km
急速充電○
2024年:15分で約320km分
実際:最短13分で最大321km分(むしろ短縮)
リアの窓○
2024年:コンセプトはリアに窓がなく金属パネル
実際:市販車でも窓なし。本気でした

外れた額は約290万円。発表も2度延期されました。
もっとも、次の章で見るとおり、この2,188万円はむしろ「頑張った値段」です。

NEXT READ
リブランドしたジャガー、コンセプト「タイプ00」発表時の記録

ピンクのコンセプトカーが出た日、ジャガーは何を約束していたのか。

日本価格2,188万円は高い?本国イギリスより安いという逆転

英国での価格は13万ポンドから。
1ポンド=約208円で単純に換算すると約2,704万円で、日本より500万円以上高く見えます。

ただし、英国の価格には付加価値税(VAT)20%が、日本の価格には消費税10%が含まれています。
税抜きでそろえると、英国が約2,253万円、日本が約1,989万円。

それでも、日本の方が約260万円安い計算です。

輸入車は、本国価格に輸送費や日本仕様にするためのコストが乗り、本国より高くなるのが普通です。
Type 01にはそれが乗っていません。
為替しだいで差は動きますが、ジャガー・ランドローバー・ジャパンが日本で「値段で勝負しに来た」ことは読み取れます。

では、日本で同じ予算を持つ人には、ほかに何が買えるのか。4ドアの高性能車を並べてみます。

PRICE LADDER

2,000万円前後で買える4ドアの選択肢

ポルシェ タイカン(EV・ベース)1,481万円
ジャガー Type 01 1030(EV・1,030ps)2,188万円
BMW i7 M70 xDrive(EV・659ps)2,284万円
ポルシェ パナメーラ GTS(V8ガソリン)2,376万円
ジャガー Type 01 DESIGN VISION(EV)2,552万円〜
ポルシェ パナメーラ ターボ E-ハイブリッド(V8・PHEV)3,095万円
ポルシェ タイカン ターボGT(EV・1,108ps)3,132万円

※各社公表の車両本体価格。i7は2025年11月、パナメーラは2026年5月、タイカンは2026年7月発売モデル時点、タイカン ターボGTは2024年3月の発表時。金色のバーはエンジン搭載車

1馬力あたりの値段にすると、Type 01は約2.1万円。
タイカン ターボGTは約2.8万円、BMW i7 M70は約3.5万円です。1,000馬力級のEVとしては、はっきり安い。

もっとも、この価格帯で馬力単価を気にして車を選ぶ人は、たぶんこの記事の読者くらいです。

そして、EV嫌いの筆者としては、ここで1行だけ本音を書かせてください。
あと約190万円足せば、V8のパナメーラGTSが買えます。筆者なら、迷わずそっちに行きます。

ジャガー Type 01は日本で売れるのか?逆風4つと追い風3つ

結論から言うと、Type 01は日本で「台数が出る車」ではありません。
そして、ジャガー自身もそれを狙っていません。

ジャガーのマネージング・ディレクター、ロードン・グローバー氏は2024年、リブランドによって既存顧客の約85%を失う覚悟だと語ったと報じられています。最初から「少数の新しい客」に売るための車なのです。

問題は、その「少数」が日本にどれだけいるか。まずは日本特有の壁から見ていきます。

ALERT

日本でType 01を阻む4つの壁

5.2m
全長。機械式駐車場でよくある5.0m上限を超える
2.7t
車重(報道値)。大型対応の機械式でも上限は2.5t前後
350kW
「13分充電」に必要な出力。日本では対応する充電器が限られる
2028
EVの重量税に上乗せが始まる年。重い車ほど不利になる

逆風① 日本の駐車場に入らない

都市部の機械式駐車場は、全長5,000mm・全幅1,850mm・車重2,000kg前後を上限にしているところが珍しくありません。大型車対応の新しい機種でも、車重の上限は2,500kgあたりが目安です。

Type 01は全長約5.2m、車重は約2.7t(海外メディアの報道値)。
タワーマンションに住む富裕層の多くは、試乗する前に「物理的に」脱落します。

2,000万円の車を買える人が、駐車場で断られる。日本ならではの皮肉です。
逆に言えば、平置きの駐車場が当たり前の地方の戸建て、たとえば車社会の沖縄なら、この壁はぐっと低くなります。Type 01がいちばん似合うのは、東京の湾岸ではなく地方のガレージかもしれません。

逆風② 350kW充電を活かせる場所がない

「13分で321km分」は、350kW級の急速充電器があってこその数字です。
日本の急速充電はCHAdeMO(チャデモ)規格が主流で、350kW級の充電器はまだごく限られています。

日本仕様の充電規格と対応出力は未発表ですが、当面この「13分」はカタログの中の数字と考えておくのが安全です。現実的には、自宅に200Vの充電設備を置ける人のための車になります。

逆風③「ジャガーの新車」が約1年半消えていた

ジャガーは英国で2024年に新車販売をいったん止め、2025年12月には最後の既存モデルだったFペイスの生産も終えました。Type 01が出るまで、新しいジャガーの生産は約1年半止まります。

ショールームに「今買えるジャガー」がない期間が長く続いたぶん、ブランドの記憶は確実に薄れています。
そこから2,000万円超のEVを売るのは、店を閉めていたレストランが、再開初日にコース料理だけを出すようなものです。

逆風④ 2028年からEVの税金が重くなる

令和8年度税制改正大綱で、2028年5月以降に車検を受けるEVの自動車重量税に「特例加算」を上乗せする方針が示されました(新車登録から3年分は免除)。
毎年の自動車税も、2028年以降に新規登録するEVは、排気量ではなく車両重量で課税する方向です(詳細は令和9年度の税制改正で決まる見通し)。

約2.7tの車にとって、重さで課税されるのは分が悪い。
日本での納車が2028年以降になれば、新しい制度の真っただ中です。
金額そのものより、「EVは税金が安い」という売り文句が使えなくなることが、中古相場にじわりと効いてきます。

ジャガー Type 01 サイドビュー、JAGUAR看板のレンガ造り建物前でのナイト発表イベント

追い風① 2,000万円台で「誰とも被らない」

この価格帯の定番は、ポルシェ、メルセデス、BMW、レンジローバー。
どれも名車ですが、都心の信号待ちで同じ車が3台並ぶこともあります。

Type 01は、日本の道でまず見かけない一台になるはずです。
「人と被らないこと」にお金を払う層は、確実にいます。
新生ジャガーのスローガン「Copy Nothing(何も模倣しない)」は、創業者ウィリアム・ライオンズの哲学から取られた言葉。少なくとも、この一点は嘘をついていません。

追い風② レンジローバーの客が、すでに店にいる

日本のジャガーの正規販売店は、ほとんどが「ジャガー・ランドローバー〇〇」という併売店です。
そしてランドローバーは、2025年12月の輸入車新規登録でトップ10に入っています(713台)。

レンジローバーやディフェンダーの隣に置く「もう1台」として提案できる。ゼロから客を探す新興EVブランドには、この土台がありません。

追い風③ 本国より安い値付けと、1,030馬力という「話のネタ」

前の章で見たとおり、日本価格は本国より割安で、馬力単価ではライバルを大きく下回ります。
ゴルフ場のクラブハウスで「1,000馬力ある」と言える車は、そう多くありません。
富裕層の車選びでは、こういう「話のネタ」が案外効きます。

WHO BUYS

日本でType 01が刺さる人のチェックリスト

戸建てのガレージに200Vの充電設備を置ける(または置く予定がある)
すでに車を持っていて、これは「2台目以降」
人と被らないことに、はっきり価値を感じる
3年で1,000万円以上の値落ちを「体験料」と割り切れる

4つすべてに当てはまる人は、日本に何人いるでしょうか。少なくとも、筆者の周りにはいません。

つまりType 01の日本での勝負は、「何台売れるか」ではなく「誰が最初に乗るか」です。
最初の数十台が、どんな人の家のガレージに収まるか。それが、このブランドの日本での行方を決めます。

ジャガー Type 01 リアビュー。
後方斜め45度。

リセールバリュー予想:先行EVの中古相場から3年後を試算

高級EVのリセールが厳しいことは、もはや業界の常識です。問題は「どのくらい厳しいか」。
日本で売られた高級EV3台の実例から逆算します。

USED MARKET

日本の高級EV、新車価格に対する中古店頭価格

ジャガー Iペイス
約2割
2019年式ファーストエディション。新車1,312万円 → 店頭260万円(走行6.9万km、約7年)
ポルシェ タイカン ターボ
約4割
2022年式。新車2,000万円超 → 2024年春の店頭で約800万円(走行4万km、約2年)
BMW i7 M70 xDrive
約6割
2025年式。新車2,200万円台 → 店頭1,330万円(走行0.8万km、約1年)

※中古車販売店の掲載価格。実際の買取額はこれより低くなる。出典:カーセンサー、GENROQ Web(2024年4月)、車選びドットコム

注目すべきは、ジャガー自身の初のEV、Iペイスです。7年で新車の約2割。
タイカンは、業界で「黙って半値」と囁かれたほど値を下げました。
i7は1年で約6割と踏みとどまっていますが、これは年式が若いからでもあります。

この3台を物差しに、Type 01 1030(2,188万円)の3年後を3つのシナリオで試算しました。

RESALE ESTIMATE

Type 01 1030、3年後の店頭相場(筆者試算)

新車価格2,188万円をもとに計算

楽観|残価55%
約1,200万円
値落ち約985万円(月約27万円)。初期ロットの希少性が効き、i7並みに踏みとどまる
基本|残価45%
約985万円
値落ち約1,200万円(月約33万円)。高級EVの平均的な下がり方
悲観|残価35%
約770万円
値落ち約1,420万円(月約40万円)。タイカン型の急落に税制変更が重なる

※筆者の試算。走行距離・仕様・為替・税制で大きく変わる。買取額は店頭相場よりさらに低くなる。購入判断の唯一の根拠にはしないでください

基本シナリオなら、1日あたり約1.1万円。乗らない日も、ガレージの中で静かに溶けていきます。

値落ちを加速させる要因

  • 電池の劣化と保証:
    中古EVの買い手がまず気にするのは電池の状態。Type 01の日本での電池保証の条件は、まだ発表されていません
  • ソフトウェアの古さ:
    24インチOLEDも、3年後には「数年前のスマホ」と同じ扱いになります
  • 中古で買える人の少なさ:
    駐車場と充電の壁は、中古の買い手にもそのまま立ちはだかります
  • 2028年の税制見直し:
    「EVは維持費が安い」という中古車の売り文句が弱まります

値落ちを食い止める要因

  • 新生ジャガーの「1台目」という歴史:
    ブランドの転換点になった車には、時間が経ってから値段がつくことがあります
  • 日本に入る台数の少なさ:
    特に上位仕様のDESIGN VISIONや初期の個体は、出回る数自体が限られるはずです
  • 賛否が割れるデザイン:
    嫌う人が多い車ほど、熱狂的なファンがつくことがあります。ただし、これは賭けです

ここで、同じ「ブランド初の4ドア」を比べてみます。
フェラーリ・プロサングエは新車5,000万円台に対し、中古の平均価格は約7,825万円。
乗るほど値段が上がる車です。

違いは、中身がV12の自然吸気エンジンか、電池か。

エンジン車の価値は、作れなくなった瞬間に上がる。EVの価値は、次のモデルが出た瞬間に下がる。
EVのリセールの本質は、たぶんこの一文に尽きます。

クラシックなジャガーXJSクーペ、ニューヨークの夜の街角でヘッドライト点灯、背景に撮影クルー
ACTION

Type 01を考えるなら、まず今の愛車の値段を

受注開始は2027年。それまでに、いま乗っている輸入車がいくらになるかを知っておくと、資金計画の精度が上がります。「外車マスター」は輸入車専門の買取サービスで、オプションや整備履歴、希少性まで見て査定してくれます。売るかどうかは、金額を見てから決めれば十分です。

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※無料査定。売却は任意です

この車体にエンジンを ― ジャガーに内燃機関が戻る日は来るか

正直に書きます。
Type 01の写真を初めて見たとき、筆者が想像したのは、あの長いボンネットの下で回るV12でした。

ロングノーズは、Eタイプ以来の「大きなエンジンを積むための形」です。ところが海外の試乗レビューによれば、その鼻先に収まっているのはエンジンではなく、バッテリーのセルの一部。前後の重量バランスを取るための配置だといいます。

V12が入るはずの場所に、電池。ジャガー好きは、ここで少し泣いていいと思います。

実は「エンジン復活」の噂はありました。
2026年2月、英紙タイムズが「ジャガーが、Type 01の土台となるEV専用プラットフォーム『JEA(ジャガー・エレクトリック・アーキテクチャ)』にエンジンを載せられるか調べている」と報道。
しかしJLR(ジャガー・ランドローバー)のPB・バラジCEOは「我々がジャガーに求める性能は、電動でしか実現できない」と否定しています。

一方、方向転換したのがポルシェです。
2030年にEV比率8割という目標を事実上取り下げ、初代マカンの後継となるガソリンSUV、エンジン付きの718ボクスター/ケイマンの復活、カイエンのガソリン・ハイブリッド継続を打ち出しました。
エンジンは「次の10年の奥深くまで」残す方針です。

ただし、ポルシェにも一線があります。EV専用設計の新型カイエンに、あとからエンジンを載せることはしません。
回帰は「EVにエンジンを積む」のではなく、「エンジン車を別に作る」形で進んでいます。

FORECAST

ジャガーにエンジンが戻る可能性

Type 01にエンジンが載るほぼゼロ
EV専用の土台で作られ、CEOも否定済み
JEAの次のモデルに載る低い
同じJEAで、大型サルーンとSUVが続くと報じられている
ジャガーにエンジンが「戻る」ゼロではない
条件はひとつ。Type 01が売れないこと

つまり、EV嫌いのジャガー好きは、ここで究極の二択を迫られます。

Type 01が売れれば、ジャガーは生き残る。でもエンジンは戻らない。
売れなければ、エンジンが戻るかもしれない。でも、その前にジャガーが残っているかは分からない。

筆者は、Type 01が売れることを祈ります。ジャガーが消えるより、電池で走るジャガーの方が、まだいい。

クラシックなジャガーEタイプ、黒のリア3/4ビュー、夜の街角で歩行者が撮影する様子
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よくある質問

Q
ジャガー Type 01の日本での価格はいくらですか?
A

車両本体予定価格は「Type 01 1030」が2,188万円、上位仕様の「DESIGN VISION」が2,552万円からです。英国では13万ポンド(約2,700万円)からで、税抜きで比べると日本の方が割安な設定です。

Q
ジャガー Type 01はいつから買えますか?
A

受注開始は2027年の予定で、世界での最初の納車は2027年後半とされています。日本での納車時期は、まだ発表されていません。

Q
ジャガー Type 01の航続距離と充電時間は?
A

航続距離はWLTPモードで最大720km、EPAモードで最大400マイル(約640km)です。350kWの急速充電器なら、最短13分で最大321km分を充電できます。ただし日本では350kW級の充電器が限られるため、この速度を出せる場面は当面少なそうです。

Q
ジャガー Type 01は機械式駐車場に入りますか?
A

全長は約5.2m、車両重量は約2.7t(海外メディアの報道値で、正式な諸元は未発表)とされ、一般的な機械式駐車場の上限(全長5m・車重2t前後)を超える可能性が高いです。購入を考える場合は、必ず自宅や職場の駐車場の制限を確認してください。

Q
ジャガー Type 01のリセールバリューは高いですか?
A

高くはないと見ています。日本で売られた高級EVの中古相場から試算すると、3年後の店頭相場は新車価格の35〜55%、中央値で45%前後。基本シナリオでは、月30万円以上の値落ちになる計算です(筆者の試算)。

Q
ガソリンエンジン版のジャガー Type 01は出ますか?
A

可能性は極めて低いです。Type 01はEV専用の土台「JEA」で作られており、JLRのCEOもエンジンの搭載を否定しています。

まとめ:Type 01は「資産」ではなく「体験」を買う車

  • 日本価格2,188万円は本国より割安で、1,000馬力級のEVとしては「頑張った値段」
  • ただし日本で台数は出ない。駐車場・充電・税制という、日本ならではの三重苦がある
  • リセールは3年で新車の45%前後(筆者試算)。値上がりを期待する車ではない
  • Type 01にエンジンが載る日は、まず来ない

プロサングエが「乗るほど増える資産」なら、Type 01は「乗るほど減る体験」です。
でも、車はもともと減っていくものでした。値落ちを承知で、誰とも被らない1,030馬力を選ぶ。
そういう買い方ができる人にとっては、これ以上ない「答え」なのかもしれません。

2027年、日本で最初のType 01がどこを走るのか。見かけたら、たぶんまた記事にします。

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ジャガー Type 01は日本で売れるのか?価格2,188万円・1,030馬力EVのリセールを本音で検証
JAGUAR Type 01 4ドアGT – 唯一無二の一台
ジャガー史上、最もパワフルで空力性能に優れた一台です。

※本記事は2026年10月9日時点の公開情報に基づきます。日本仕様の正式な諸元、充電規格、納車時期が発表され次第、追記します。

参考・出典

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