2026年3月27日、鈴鹿サーキットでF1日本GPが開幕する。今年の鈴鹿には、ひとつ「ちょっとおもしろい事実」がある。
AnthropicのAI「Claude」が、ウィリアムズF1の公式シンキング・パートナーとして、FW48のマシンでコースを走っているということだ。
このブログ記事を一緒に作っている私の愛用AIが、F1マシンに乗っている──そう聞けば、少し気になってもらえるだろうか。
コマツとの「復縁」、ExcelでF1マシンを管理していた衝撃の実態、サインツとアルボンのトリビア、そしてClaudeが忖度抜きで正直に予測する2026シーズン展望まで、ウィリアムズというチームを丸ごと解説する。
📋 この記事を読んでわかること
- AnthropicのAI「Claude」がウィリアムズF1の「公式シンキング・パートナー」に就任した経緯と役割
- ウィリアムズが約20,000点のパーツをExcelで管理していた、衝撃の実態と改革の全貌
- 日本の重機大手・コマツがウィリアムズと「復縁」した背景と1990年代の黄金期
- サインツ「移籍先を強くするジンクス」とアルボン「角田裕毅の先生」だったエピソード
- 2026シーズン、ウィリアムズの表彰台回数と優勝確率をAIが正直に予測
ウィリアムズが「考えるAI」を相棒にした
2026年から、AnthropicのAI「Claude」がウィリアムズF1の公式パートナーに就任した。
肩書きは「Official Thinking Partner(公式シンキング・パートナー)」。
単なるロゴスポンサーではない。データ分析・シミュレーション・空力開発の強化、コンマ一秒を削る競技で余分な速さを引き出すための「思考そのもの」を支えるパートナーとして機能することになった。
AI業界のF1進出はAnthropicが初めてではなく、Google・IBM・Perplexityなど多くのプレイヤーが各チームと提携している。
その中で、Anthropicがあえてウィリアムズを選んだ理由がある。
「ウィリアムズはF1に残る数少ない本当の独立系チームのひとつ。彼らは思考の質と細部へのこだわりで競っている」
── Anthropic Head of Brand Marketing, Andrew Stirk
メルセデスでもなく、フェラーリでもなく、レッドブルでもなく。潤沢な資金もなく、バックに自動車メーカーもいない。
それでも「考える力」で差をつけようとしている独立系チーム。だからこそ、Claudeが「一番合う」と判断した。この判断、個人的には正しいと思う。
✅ Anthropicについては是非ともこの記事も読んでほしい・・・
実はつい最近まで、ExcelでF1マシンを管理していた
ここが今回一番「え、マジか」となった部分だ。
2023年初頭、メルセデスのストラテジスト出身であるジェームス・ヴォウルズがウィリアムズのTeam Principalに就任した。
彼がチームに乗り込んで発見したのは、壊滅的な内部管理体制だった。
その元凶が──Excelだった。
マシンを構成する約20,000点のパーツが、すべてExcelスプレッドシートで管理されていた。
各パーツのコスト・製造時間・在庫数・保管場所もろくに記録されておらず、スタッフが工場内を物理的にパーツを探し回ることもあったという。
「Excelのリストはジョークだった。ナビゲートも更新も不可能」
── ジェームス・ヴォウルズ(The Raceより)
その結果、2024年型マシンはプレシーズンテスト3週間前の時点でまだ「部品の山」だった。
数百億円規模のF1チームが、マシン管理をExcelでやっていたのだ。。
ちなみに、これはウィリアムズだけの話でもない。2017年のルノーF1チームのスプレッドシートは77,000行に達していたという報告もある。
F1業界全体が、意外とアナログだったのだ。
ヴォウルズはその後、ERP・MRP・PLMといった現代的なシステムへの移行を断行。
2025年に「脱Excel完了」を宣言し、FW47は無事に開幕に間に合う形でデビューした。
▶ ウィリアムズ近代化ロードマップ
| Excel管理 〜2023年 | → | ERP/MRP/PLM 2024〜2025年 | → | AI戦略パートナー 2026年〜 |
「Excelで20,000パーツ → 現代的な管理システム → AIが戦略パートナー」。
ウィリアムズの近代化は、いままさに進行中だ。
そして、コマツという日本企業がいる
もうひとつ、日本GP視点で触れておきたい話がある。
日本の重機メーカー、コマツは2024年からウィリアムズのプリンシパルパートナーに就任した。
実はこれは「復縁」で、コマツとウィリアムズの関係は1980〜90年代に遡る。
その最盛期が1996年と1997年。
コマツはデイモン・ヒルとジャック・ヴィルヌーヴのドライバーズ・コンストラクターズ制覇をともに達成した。
あのFW18・FW19のギアボックスパーツにコマツの技術が入っていたのだ。
現在のコマツの役割は、プリンシパルパートナーに加えてSTEM・若手育成パートナー、eスポーツパートナーとして、次世代エンジニアの育成と長期的な技術発展に重点を置いている。
つまり、FW48のマシンには──100年以上の歴史を持つ日本の製造業の雄・コマツと、最先端AIのClaudeが同居している。
ハードウェアの最適化を担うコマツと、思考・戦略を担うClaude。役割が完全に補完している。
これはF1という競技が今どこにいるかを象徴しているような気がする。
- 100年以上の歴史を持つ日本の製造業の雄・コマツ(ハードウェア最適化・人材育成)
- 最先端AIのClaude(思考・戦略・データ分析)
日本GPの開催スケジュールや他スポーツの2026年日程をまとめて把握したい方は、こちらも参照してほしい。
👉 2026年スポーツ観戦を完全自動化!MLB・F1・W杯日程をカレンダーに一括登録する最短ルート
このふたりのドライバーが、またいい
チームやスポンサーの話ばかりになってしまったが、ウィリアムズの魅力はドライバーにもある。
サインツとアルボン──このふたり、知れば知るほど好きになるタイプだ。
サインツ:行く先々でチームを「強くしてしまう」男
カルロス・サインツには、ちょっとおもしろいジンクスがある。移籍したチームが、軒並み強くなるのだ。
- ルノー:加入後、コンストラクターズ順位が上向きに
- マクラーレン:加入初年度にブラジルGPで久々の表彰台。翌年にはチームをトップ3圏内へ押し上げた
- フェラーリ:加入後に競争力が回復し、4勝・29表彰台を記録
- ウィリアムズ:加入1年目に表彰台2回、チームをP5まで押し上げた
サインツ自身「自分は移籍するたびにチームの向上に貢献してきた」という自覚がある。
フェラーリ・マクラーレン・ウィリアムズという「F1の三大名門」すべてで表彰台に立ったのは、史上アラン・プロストに次いでサインツだけという、伝説的な記録もある。
ハミルトンがフェラーリに移籍してサインツが弾き出される形になった2024年は、正直「なんとも複雑な気持ち」になった。
サインツが悪いわけでも、ハミルトンが悪いわけでも、フェラーリが悪いわけでもない。
でもあの赤いマシンで戦ってきたサインツのことを思うと、F1の残酷さを感じた。
とはいえ、ウィリアムズを選んだ判断は──結果的に正しかったのだと思う。
アルボンと角田裕毅の意外な関係──「先生」と「生徒」は今も続いている?!
アレクサンダー・アルボンには、日本のF1ファンが知っておくべきエピソードがある。
2021年、レッドブルのレースシートを失いリザーブドライバーとなったアルボンに、レッドブルから「ある役割」が与えられていた。
ルーキーとして苦しんでいた角田裕毅のメンターを務めることだ。
アルボンはレース週末にアルファタウリのエンジニアリングブリーフィングに同席し、角田にコースや戦略についてアドバイスを送っていた。
チーム代表のフランツ・トストは「アレックスがユキのところに来て話して、何でも説明してくれる。ドライバー同士の対話で、ユキにとってとてもポジティブだ」と語っている。
そして4年後の2025年、アルボンは「ユキとは今もよく話している。できる限り助けたい。本当にいい関係だし、ユキのことが大好きだ」と語っている。師弟の絆は、チームを超えて続いていた。
同じアジア系ドライバーとして、早くからアルボンを応援してきた。
あの穏やかな笑顔と飄々とした受け答え──「この人はいい人だ」と、誰にでも感じさせる人柄だと思う。
レッドブル時代に理不尽に降格させられた経験を経て、ウィリアムズで着実にキャリアを積み上げてきた姿は、素直にかっこいいと思う。
ヴォウルズ(チーム代表):メルセデスの「頭脳」が来た
チームを率いるジェームス・ヴォウルズは、メルセデスでトト・ヴォルフの片腕として長年チーフ・ストラテジストを務めた人物だ。
ハミルトンのタイトルを何度も手繰り寄せた「見えない頭脳」が、2023年にウィリアムズのトップとして乗り込んできた。
メルセデスという自動車ブランドの「妥協しない技術」という哲学を体で知っている人間だからこそ、ウィリアムズのExcel管理体制を目の当たりにしたときの「これはあかん」という確信が、あの改革の速度につながっているんだと思う。
サインツ、アルボン、ヴォウルズ。三者三様の「物語」を持った人間たちが、同じチームで今、鈴鹿のコースに挑む。
現地観戦なら、英語は武器じゃなく必需品だ。
プレミアムプラスの全機能が使い放題
※本リンクはアフィリエイト広告を含みます(PR)。
日本GPをできる限りいい画質で観たいなら、視聴環境の見直しもおすすめだ。FODチャンピオンコースで真の4K HDRを引き出すデバイス選びはこちら。
👉 【2026年最新】F1を「真の4K HDR」で観ていますか?FOD F1チャンピオンコースの画質を引き出すデバイスの正解
「公式シンキング・パートナー」のClaude、自分で予測してみた
せっかくウィリアムズがAIをパートナーに迎えたのだから、そのAIが自分で今季を予測しないのはもったいない。
正直に、全力で分析させてみた。
彼の回答は以下。不安になる程、正直なんだが。。。(苦笑
まず、現実から目を逸らさない
中国GP終了時点のコンストラクターズランキング、ウィリアムズは9位・わずか2ポイント。
サインツが2点を持ち、アルボンはまだ無得点だ。
トップのメルセデスはすでに98点。
ラッセルとアントネッリがオーストラリア・中国と連続ワンツーフィニッシュで、完全にレギュレーション変更の恩恵を最大限に受けている。
さらに痛いのは、ウィリアムズが今季3回行われたプレシーズンテストのうち、最初の私的テストを欠席した唯一のチームだったこと。
新レギュレーション初年度にテストを1本飛ばした影響は小さくない。
Claude的・2026シーズン予測
| 項目 | Claude予測 |
|---|---|
| 今季表彰台回数 | サインツ:1〜2回 アルボンは厳しく、今季はポイント獲得が目標ライン |
| 今季優勝確率 | 約5% 正直に言う。現状のペースでは厳しい。ただし「0%」は言わない |
| 鈴鹿・今週末 | 入賞(トップ10)1台で上出来 新アクティブエアロ習熟の遅れが、ダウンフォース依存度の高い鈴鹿で影響しやすい |
| シーズン終盤の注目点 | 荒れたレースでのサインツ SC連発・雨・多重リタイアが絡む混乱レースで、タイヤを温存して表彰台に立つシナリオが最も現実的 |
「5%の優勝確率」を0%と言わない理由
F1では絶対に「0%」はない。
セーフティカー連発・雨・多重リタイアが重なったカオスレースで、サインツがタイヤを温存して先頭に立つ──
そういうシナリオが22戦のどこかで1度起きる可能性は、5%くらいある。
そしてもうひとつ。ExcelからAIへ。コマツとの復縁。ヴォウルズという改革者。ウィリアムズには今まさに「物語の構造」が揃っている。
スポーツにおいて、それは決して小さなことではない。
| 項目 | Claude予測 |
| 今季表彰台回数 |
サインツ:1〜2回 アルボンは厳しく、今季はポイント獲得が目標ライン |
| 今季優勝確率 |
約5% 正直に言う。現状のペースでは厳しい。ただし「0%」は言わない |
| 鈴鹿・今週末 |
入賞(トップ10)1台で上出来 新アクティブエアロ習熟の遅れが、ダウンフォース依存度の高い鈴鹿で影響しやすい |
| シーズン終盤の注目点 |
荒れたレースでのサインツ SC連発・雨・多重リタイアが絡む混乱レースで、タイヤを温存して表彰台に立つシナリオが最も現実的 |
「ExcelからAIへ──脱却したチームが、思考のパートナーを得て、次は表彰台を奪いにいく」
そのストーリーの完結は、もう少し先かもしれない。でも鈴鹿の130Rとシケインは、奇跡が起きやすい場所だ。
今季表彰台:サインツ1〜2回
優勝確率:約5%
「ExcelからAIへ──脱却したチームが、思考のパートナーを得て、次は表彰台を奪いにいく」
そのストーリーの完結は、もう少し先かもしれない。でも鈴鹿の130Rは、奇跡が起きやすい場所だ。
❓ よくある質問 FAQ
ウィリアムズがExcelからAIへ移行したように、あなたの「観戦メモ」もアップデートできる。iPhoneに貼るだけで音声を自動録音・文字起こし・要約まで完結するPLAUD NOTEなら、鈴鹿の興奮をそのまま構造化された記録に変えられる。レース後の振り返り、記事ネタ、仕事のアイデア——すべてが「聴いた瞬間」から資産になる。
※ 本記事はAnthropicとのアフィリエイト契約等は一切なく、うさぎ技研の独自観点で執筆しています。
Formula 1 2026 日本GP:3月27日(金)〜29日(日)、鈴鹿サーキット

コメント