「アジア競技大会2026って、名古屋で何かやるらしいけど、正直よくわかっていない」という方、多いのではないでしょうか。
実はこの大会、単なるスポーツの祭典では終わりません。
名古屋市長が公約にしていた「住民税10%減税」がこの大会の費用を理由に先送りになったり、逆に数兆円規模の経済効果が見込まれていたりと、お金の面でもかなり興味深い動きが起きています。
さらに今は歴史的な円安。海外から日本に来る人にとっては、思いっきりお得な旅行になりそうです。
この記事では、競技や放送予定といった基本情報から、他ではあまり触れられていないお金の話まで、やさしい言葉でまとめてお伝えします。
アジア競技大会2026って、そもそもどんな大会?
アジア競技大会は、アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する、4年に1度のアジア最大のスポーツ大会です。
よく「アジア版オリンピック」と呼ばれますが、オリンピックとは別の大会で、アジアの45の国と地域が参加します。
参加規模だけで見ると、オリンピックに匹敵するとも言われるほどの大きなイベントです。
日本での開催は、1994年の広島大会以来なんと32年ぶり、3回目になります。
地元開催なので時差もなく、テレビの前でリアルタイムに応援できるのも魅力のひとつです。
開催期間と会場は?
アジア競技大会2026(愛知・名古屋大会)は、2026年9月19日(土)から10月4日(日)までの16日間、愛知県と名古屋市を中心に開催されます。
どんな競技があるの?サッカー・野球・バスケ・バレーは見られる?
気になる競技ですが、今大会では合計43競技が実施されます。
人気の球技については、すべて見ることができますよ。
- サッカー:実施されます
- 野球・ソフトボール:どちらも実施されます
- バスケットボール:5人制と3人制(3×3)の両方が実施されます
- バレーボール:6人制の室内バレーとビーチバレーの両方が実施されます
競技の顔ぶれは、2024年パリオリンピックで実施された32競技をベースに、カバディやセパタクロー、武術太極拳といったアジアならではの競技が加わった構成になっています。
さらに今大会からは、eスポーツも正式なメダル競技として採用されており、前回大会を上回る11種目13タイトルが実施予定です。
ゲーム好きの方にとっても見逃せない大会になりそうです。
バレーボール日本代表の組み合わせが決定
名古屋で行われたチームドローにより、バレーボール男女の予選プール(組み合わせ)が決定しました。男子はイランが大会3連覇中、女子は中国がアジアの絶対女王として君臨しており、日本を含む各国がどこまで食い込めるかが注目されます。
男子
日本はプールAで、パキスタン・カザフスタン・ウズベキスタンと同組になりました。試合期間は9月27日から10月3日までです。
女子
日本はプールAで、インドネシア・ネパールと同組になりました。試合期間は9月16日から9月22日までです。
会場は岡崎中央総合公園総合体育館と小牧市スポーツ公園総合体育館の2会場です。
女子は9月16日から9月22日、男子は9月27日から10月3日にかけて熱戦が繰り広げられます。
サッカー日本代表の対戦カードが決定
2026年7月23日、愛知県名古屋市で組み合わせ抽選会が行われ、男子・女子ともにグループステージの対戦相手が決まりました。
日本代表がいつ、どこと戦うのか、それぞれ図でまとめました。
男子(U-21日本代表)
男子はグループAで、タイ・キルギス・ホンコン チャイナと対戦します。
決勝は10月3日、豊田スタジアムで行われます。
女子(なでしこジャパン)
女子はグループEで、タイ・ベトナム・チャイニーズタイペイと対戦します。
決勝は10月2日、エコパスタジアムで行われます。
男子の決勝は10月3日に豊田スタジアム、女子の決勝は10月2日にエコパスタジアムでそれぞれ行われます。
連日決勝を観に行くことも可能な日程です。
名古屋・愛知が開催地に選ばれた理由
招致の動きは2016年にさかのぼります。
愛知県と名古屋市が共同で立候補し、同年9月にベトナムのダナンで開かれたOCA総会で、他に立候補する都市がなかったこともあり満場一致で開催が決定しました。
通常、開催都市は大会の7年前に決まることが多いのですが、今回は10年前という異例の早さでの決定でした。
選ばれた背景には、2020年の東京オリンピックで高まったスポーツ熱を引き継ぎたいという狙いに加えて、愛知・名古屋が世界有数のものづくりの拠点としてアジアとのつながりが強いこと、既存のスポーツ施設を活用して費用を抑えられることなどが挙げられています。
大会マスコット「ホノホン」ってどんなキャラクター?
公式マスコットの名前は「ホノホン」。
アスリートの心に宿る熱い想い(炎)と、名古屋の守り神であるシャチホコが合わさって生まれたという設定です。
名前は、炎が稲穂のように燃え上がる様子を表す「火の穂(ほのほ)」が由来になっています。
赤い体に大きな目、目のまわりには歌舞伎のような赤い隈取りが入っていて、性別はなく「生まれたばかり」という設定の、なんとも不思議な存在です。
性格は好奇心旺盛で一生懸命、でも頑張りすぎるとすぐ眠くなってしまうという、ちょっと親しみやすい一面もあります。
テレビでは見られる?放送予定について
2025年12月、大会組織委員会は国内での放送事業者としてTBSを選定したと発表しました。
大会期間中はTBSによる生中継が予定されており、詳しい放送スケジュールやインターネット配信の情報は、大会が近づくにつれて順次発表される見込みです。
地元開催で時差がないぶん、リアルタイムでの応援がしやすいのも今大会ならではのポイントです。
最新の放送予定は、大会公式サイトやTBSの発表をこまめにチェックしておくと安心です。
チケットはどこで買えるの?
チケットの一般販売は、2026年6月30日から大会公式チケット販売サイトで、7月15日からはチケットぴあなどのプレイガイドでも始まっています。
全国のセブン-イレブンやファミリーマートの店頭でも購入できるので、思い立ったときに手続きしやすいのはうれしいポイントです。
価格は競技や席によって異なりますが、子ども料金や障がい者料金も用意されています。
人気競技は早めに売り切れることもあるので、観戦を予定している方は早めのチェックがおすすめです。
【ここが本題】見込まれる経済効果はどれくらい?
ここからは、他のアジア大会紹介記事ではあまり触れられていない「お金の話」です。
愛知県の試算によると、アジア競技大会とアジアパラ競技大会の開催によって、2016年から大会10年後の2036年までの長期間で、全国で約3兆6831億円、愛知県内だけでも約1兆8177億円の生産誘発効果があると見込まれています。
経済波及効果のざっくり内訳
- 大会運営や観客の消費支出などの「直接効果」:約5131億円
- 大会後も続く施設活用やインバウンド促進などの「レガシー効果」:約1兆1113億円
- 合計の需要増加額:約1兆6244億円 → 生産誘発効果 全国 約3兆6831億円/愛知県内 約1兆8177億円
つまり、大会が開催されている16日間だけの話ではなく、施設の活用や観光産業の盛り上がりを通じて、長期的に地域経済へプラスの効果が続くという試算になっています。
【必見】名古屋市長の「住民税10%減税」はなぜ先送りになった?
経済効果がある一方で、見逃せないのが名古屋市の財政事情です。
名古屋市の広沢一郎市長は、市長選で「住民税の減税率を現行の5%から10%に拡充する」ことを公約に掲げていました。
ところが2026年度は、この拡充を見送り、現行の5%を維持することになりました。
理由は、名古屋市の厳しい財政状況です。
市の見通しによると、来年度は人件費などの支出がかさみ、過去最高となる約922億円もの収支不足が生じる見込みです。
そこに追い打ちをかけているのが、アジア競技大会・アジアパラ競技大会の関連費用の膨張です。
当初、両大会あわせて1050億円とされていた費用は、2024年末時点の試算で総額およそ2400億円弱にまで拡大し、そのうち税金でまかなう行政負担分は、当初の見積もりの2.5倍にあたる約1900億円に達しています。
この費用を工面するため、名古屋市は22年ぶりに「公債償還基金」という積立金から453億円を借り入れる方針です。
担当者からは「5%減税を維持するのがやっと」という声も出ており、10%への拡充がいつ実現するのか、具体的な時期はまだ示されていません。
大きな国際大会がもたらす経済効果と、それを支える市民の負担。
このバランスは、大会が近づくにつれてより注目されるテーマになりそうです。
歴史的な円安は、海外からの観戦客にとって“大バーゲン”
もうひとつ見逃せないのが、為替の話です。
2026年7月時点でドル円相場は1ドル=162円前後まで円安が進んでおり、これは近年でもかなり水準の低い、歴史的な円安と言えるレンジです。
円安は私たち日本人にとっては輸入品の値上がりなど痛い面もありますが、逆に海外から日本を訪れる人にとっては、宿泊もグルメもショッピングも、自国通貨換算でかなりお得になります。
アジア競技大会には45の国と地域から選手や応援団、観光客が訪れるため、この円安が名古屋周辺の観光業やホテル業界にとって、さらなる追い風になる可能性があります。
大会観戦を目的に日本を訪れる海外の方にとっては、まさに絶好のタイミングと言えそうです。
まとめ
アジア競技大会2026は、サッカーや野球、バスケ、バレーといった人気競技はもちろん、カバディやセパタクローといったアジアならではの競技、さらにeスポーツまで楽しめる、32年ぶりの国内開催となる一大イベントです。
放送はTBSが担当し、チケットも購入しやすい環境が整いつつあります。
そしてその裏側では、数兆円規模の経済効果への期待と、名古屋市の住民税減税先送りという現実的な負担が同時に進んでいます。
加えて歴史的な円安が、海外からの観戦客にとって思わぬ追い風になっているのも、2026年ならではの興味深いポイントです。
スポーツの熱狂だけでなく、こうした背景も知っておくと、大会をより深く楽しめるはずです。
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よくある質問
Q. アジア競技大会はオリンピックと同じものですか?
A. 別の大会です。アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する、アジア地域限定の総合スポーツ大会で、4年に1度開催されます。参加国・地域数や競技規模の大きさから「アジア版オリンピック」と呼ばれることもあります。
Q. サッカーや野球は見られますか?
A. どちらも実施されます。サッカーのほか、野球とソフトボール、5人制と3×3のバスケットボール、室内バレーとビーチバレーも見ることができます。
Q. テレビ中継はどこで見られますか?
A. 国内の放送事業者としてTBSが選ばれており、大会期間中に生中継が予定されています。詳しい番組スケジュールは大会が近づいてから発表される見込みです。
Q. なぜ名古屋市の住民税減税が先送りになったのですか?
A. 名古屋市の財政悪化に加え、アジア競技大会・アジアパラ競技大会の関連費用が当初の見込みより大きく膨らんだことが主な理由です。市は減税拡充を見送り、現行の5%の税率を維持する方針です。
Q. チケットはいつから買えますか?
A. 公式チケット販売サイトでは2026年6月30日から、チケットぴあなどのプレイガイドでは7月15日から一般販売が始まっています。コンビニ店頭でも購入できます。

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