2025年10月、ロサンゼルス・レイカーズの筆頭オーナーがバス家から マーク・ウォルター氏 に交代。
NBA史に残る大ニュースですが、日本人として唯一のスター選手 八村塁 にとっても、これは大きなターニングポイントです。
ウォルター体制で八村選手はどう変わるのか?
契約や出場機会、さらには日本のファンとの距離まで…
チーム戦略の変化が彼の未来を大きく左右するかもしれません。
この記事では、ウォルター氏の戦略や他スポーツ資本との連動を紐解きながら、八村塁にとってのチャンスと危機を徹底解説。
NBA新時代、八村選手の未来を見逃せません!

1. 交代劇の象徴性と日本人選手への関心
2025年10月、レイカーズの筆頭オーナーが約46年続いたバス家からマーク・ウォルター氏へと移りました。
これは単なるオーナー交代ではなく、スポーツ界における「資本・所有構造」の新たな潮流を表す出来事です。
そしてこのタイミングで注目されるのが ― 日本人選手・八村塁のレイカーズにおける位置づけ。
彼がこの新体制の中でどう生き抜き、どうブランド化されるか、国内ファンにとっても大きな関心事です。
2. マーク・ウォルター就任:レイカーズ支配権の掌握
マーク・ウォルター氏は2021年にレイカーズの株式約27%を取得、その後「優先購入権」を得て今回の筆頭オーナー就任に至ったと報じられています。(Business Insider)
今回の取引ではチーム評価額が**100億ドル(約1兆500億円以上)**クラスとされ、プロスポーツ史上でも突出した規模です。(Reuters)
なお、バス家は完全に手を引くのではなく、少数株(約15 %)を保持し、ジーニー・バス氏が少なくとも5年間はチームのガバナーとして運営に関わるとされています。(AP News)
このように、レイカーズは“伝統”と“新興資本”の共存フェーズに入ったと言えそうです。
3. バス家からウォルターへ:所有の背景と変化
1979年にジェリー・バス氏がレイカーズを取得して以来、バス家はチームを牽引してきました。(People.com)
しかし近年、NBAではケーブルテレビ収益の変化、選手移動の自由化、サラリーキャップ制度の複雑化など、単一家族体制の限界が指摘されていました。
その中で、ウォルター氏からの巨額オファーはバス家にとっても“潮目の変化”だったようです。(Sports Business Journal)
つまり、この交代は「所有者が変わった」だけでなく、「時代が変わる契機」でもあるわけです。

https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で
4. 八村塁という視点:日本人選手・ブランド・未来
八村塁選手は、2019年にNBAドラフト1巡目で指名された日本人選手として、すでに文化的な象徴でもあります。(ESPN.com)
今回、ウォルター体制という大きな変化の中で八村選手が担う可能性:
- 財政力が強まることで、選手契約・補強の余地が広がる
- 日本市場向けのスポンサー・メディア展開が加速しうる
- 日本人選手として「グローバルブランディング」の旗手になるチャンス
ただし、注意点として「ルール(サラリーキャップ他)」「選手の実績・起用」「ファンの反応」が鍵となるでしょう。
国内でも「八村塁=日本を代表して世界で戦う」というメッセージ性があります。(coldteacollective.com)
今後、彼の立ち位置が単なる「活躍する選手」から「ブランド・象徴的存在」へと変化するかどうか、見どころです。
5. 他スポーツ資本との連動:サッカー・F1まで
ウォルター氏はレイカーズ以外にも、MLBのロサンゼルス・ドジャースやWNBAのロサンゼルス・スパークス、さらにはF1参戦予定のキャデラックなど、多角的なスポーツ所有を展開しています。(AP News)
この“異種スポーツ横断資本”の強みは、
- メディア・スポンサーの共通化
- ファンベースのクロス展開
- ブランドとテクノロジーとの融合
という点にあります。レイカーズもこのネットワークの中で、「バスケットボール」という枠を超えた“スポーツ・エンタメ・ブランド”として再定義される可能性があります。
角田裕毅と八村塁 キャデラック入りも非現実ではない?!
Chelsea F.C.(サッカー)も視野に
Mark Walter氏は、レイカーズ以外にも複数のスポーツ資本を保有しており、そのひとつが イングランド・プレミアリーグのチェルシーFC です。
- 2022年5月、Todd Boehly氏率いるコンソーシアム「BlueCo」がチェルシーFCを買収。
 その中で Walter氏も 共同所有者(minority co-owner) として参加しています。
- 所有比率は非公開ですが、Clearlake Capital が多数株(約60%)を保持し、残りを Boehly 氏、Walter 氏、Hansjörg Wyss 氏が分け合っていると報じられています。
- Walter氏は単独の筆頭オーナーではありませんが、戦略的意思決定や資本戦略に一定の影響力を持つ立場です。
このチェルシーFCの保有は、Walter氏が「異なるスポーツジャンルでのブランド拡張・資本運用」を意図していることを示す良い例です。
つまり、レイカーズにおける経営方針や資金投入、グローバル展開の戦略は、チェルシーFCなど他スポーツ資本のノウハウ・資本構造と相互に影響を与え合う可能性があると言えます。
6. ウォルター流NBA経営哲学とレイカーズが直面する課題
強み/追い風
- ウォルター氏はドジャースで実績を出しており、「勝利と経営の両立」に成功してきた。(AP News)
- 多数の資本を背景に、長期視点でインフラ・ブランド強化が可能
- グローバル展開・異業種コラボの余地が大きい
課題・リスク
- NBA特有のサラリーキャップ制度・ラグジュアリータックスなど、自由度には限界あり
- バス家時代からのファンの支持・伝統の維持
- 日本市場・八村選手含めたグローバル戦略が「期待通り」に機能するか
- 最もシビアに見られるのが「資本を勝利に変えられるか」。単に金を投入するだけでは勝てませんが・・・

ウィキメディア・コモンズ経由で
7. まとめと今後チェックしたい指標
このオーナー交代は、レイカーズという単一チームの話ではなく、NBAというスポーツリーグ、そして世界のスポーツ資本構造の変動を象徴しています。
特に日本のファン・メディアとしては、次の指標をチェックしたいところです:
- 補強・契約力(大型契約や国際マーケットでの動き)
- スポンサー収益・日本・アジア市場での展開状況
- 八村塁選手の立ち位置変化・ブランド化度合い
- ファンベースの変化(海外/国内・新規ファンの獲得)
- 成績・勝利(“資本が勝利に結びつくか”)
最後に一言――
「この交代劇は、バスケットボールを愛する我々にとって単なるニュース以上の意味を持つ。日本人選手の未来も、グローバルスポーツの潮流も、すべてこの次元で動いているのです。」
 
 
 


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