メルセデス-AMGは、長年“爆音エンジン”を武器にスポーツカー界の頂点を走ってきた。
そのAMGが、ついに電動化時代へ本格参入する――。
その先兵となるのが、「Mercedes‑AMG GT XX Concept」だ。
本記事ではそのデザイン、性能、そしてマーケットに与える衝撃と、予想価格など、個人的に感じたAMGの戦略をざっくりとまとめてみました。
AMGといえばそのほとんどが高回転V8 / V12の「うなる」エンジンのイメージだ。
しかしGT XXは電気によって“サイレントな咆哮”を鳴らす。
エンジンレスの静けさの裏側で、0‑100km/h加速2秒台を狙う性能スペックは、実は内燃機関以上にスリリングで、
即応する電動トルクは、まさに“爆発力”そのものだ。
また、EV化でも“AMGの走り”を感じさせるため、モーター制御やサウンドシミュレーションといった工学的アプローチも多く投入されている。
電動ながらもドライバーの“操作感への応答”は、従来モデルの延長線上に位置付けられている。
GT XXは、まるで2世代先を示すような低重心プロポーションを採用。
ホイールは21~22インチ級と見られ、ドア下には大きなアンダーフロアパネルが配置されている。
これらが光を受けて複雑な陰影を描き出す様は、まさに“超未来的”。
その分、車高は明らかに低く、乗降性よりも「視覚的インパクト」に全振りだ。
リアのディフューザーは予備翼翼的な役割も担い、電気特有の熱管理とダウンフォースの両立にも配慮。
デザインと性能が一体化している様子が伝わる。
AMGは以前から「4モーター式EV」も探っていたが、GT XXはその真価を問うモデルとなる。
独立した車輪制御により、瞬時にトルクを配分し、旋回・加速・停止など各シーンで“エッジの効いた走り”を実現。
その結果、わずかなステアアングル変化にも敏感に反応し、“身体に伝わるリアルな感覚”が強化されている。
動画ではデモ走行シーンは少ないが、
“ちょっとアクセル踏むだけで、後輪がすぐ反応してクイックに向きが変わる”と解説されている。
これが実現すると、峠もサーキットも“EVならではの即応コントロール”が恋しくなるはずだ。
多くのEVは500km未満の航続距離が一般的な中、GT XXでは600kmクラスを目標に設計。
これは「快適な長距離スポーツドライブ」を可能にするためだ。
加えて、800Vシステム採用によって、高速充電時には15分以内で80%まで充電できるポテンシャルを有するとされている。
「たった15分」「家族でSA寄ってお茶する間に充電完了」も夢ではない。
内燃機関で慣れ親しんだ“休憩と給油の感覚”が、EV時代にも継承される設計が施されている。
性能だけではなく、AMGのEV化にはブランド背景のがっちりした戦略がある。
結局、AMGにとって“電動化=危機”ではなく、“電動化=成長戦略”。
GT XXはその象徴として登場した。
既にEVスポーツ市場では「ポルシェ・タイカンTurbo S」「テスラ・モデルS Plaid」など強敵が存在。
しかしGT XXは:
で差別化を図る。
「ラップタイム vs サーキットの幕開け」という期待感、「音よりも“制御とリニア感”で勝負する新世代」として位置づけている。
ちなみにこのシート、GT3の廃タイヤをリサイクルした原料から作られるとのこと。
Mercedes‑AMG GT XX Conceptは、エンジンではなく電気で“AMGらしさ”を示す試金石だ。
電動化の進む自動車業界の中で、「速さ」「操作感」「デザイン」「ブランド体験」すべてをEVで再定義する挑戦がここにある。
焦点はやはり“走りの本質”をぶらさずに、未来技術をどう融合させるか。
それが成功すれば、AMGの“静かなる咆哮”は、内燃機関の時代以上に恐ろしいものとなるかもしれない。
F1も頑張ってほしい。
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