誰も言わない真実:本当にEVは未来なのか?
ポルシェでさえ撤回した「EV信仰」に、クルマ好きの40代は騙されてはいけない。
安さに飛びつく前に知るべき中国EVの致命的な欠陥と、トヨタの水素が示す内燃機関のロマン。
あなたの次の愛車選びを成功させる「回帰戦略」を、昭和のクルマ好きの視点から正直に解説します。
1. EV一辺倒は終焉へ—ポルシェも計画撤回した「世界の潮流」
テスラが市場を席巻し、「クルマの未来は電気しかない」と声高に叫ばれたのは、つい最近のことです。
しかし、本当にそうでしょうか?
40代・50代のクルマ好きの皆さんが肌で感じているように、EVシフトへの「無理やり感」に対する反発が、世界の潮流として顕在化し始めています。
その最たる例が、あのポルシェの動向です。
ポルシェは、当初掲げていた「2030年までにEV化80%以上計画」を静かに撤回し、内燃機関搭載モデルの開発継続を明確にしました。
これは、EVへの移行スピードが市場の期待ほど速くないこと、そして何より「クルマの魂」とも言えるエンジンの魅力を求める熱狂的な顧客層が存在することを、トップブランドが認めたに他なりません。
公式発表の概要
- 主な変更点:
- 新しいEVプラットフォームの開発を延期(2025年度に最大18億ユーロの影響)。
- バッテリー生産計画(Cellforce Group)をR&D(研究開発)中心に縮小・転換。
- 各セグメント(スポーツカー、セダン、SUV)で、2030年代半ばまで内燃機関、ハイブリッド、EVの3種類を並行提供。
- 例: 新型718(ボクスター/ケイマン)のEV版を延期し、ガソリン版を追加。Macan SUVのフラッグシップEVをガソリン版に切り替え。
- 背景: 2025年上半期のEV販売比率はグローバルで36%(欧州では57%)と目標を下回り、Taycanの販売が49%減少。中国・米国での需要減速が影響。
関連公式記事(Porsche Newsroom)
記事タイトル | 公開日 | 内容のポイント | URL |
---|---|---|---|
Porsche AG sets final steps in the realignment of its product strategy | 2025年9月頃 | 製品ポートフォリオの大幅調整を発表。EVプラットフォーム延期と内燃機関の継続を明記。財務影響として2025年に31億ユーロの特別費用。 | ニュースルーム |
Porsche focuses battery activities on cell and system development | 2025年8月頃 | EVバッテリー生産を放棄し、R&Dにシフト。電化率36%を報告しつつ、柔軟な駆動システム(内燃機関含む)を2030年代まで継続。 | ニュースルーム |
これらの記事は、ポルシェの公式サイト(newsroom.porsche.com)で公開されており、CEOのOliver Blume氏やCFOのLutz Meschke氏の発言が引用されています。
以前の2030年までに80% EV化目標は、顧客需要次第で柔軟に修正された形です。
詳細は上記URLで確認可能です。

2. 中国EVが日本市場で「成功しない」と断言できる3つの理由
「安くて高性能」を謳い文句に上陸する中国EVですが、内燃機関を知り尽くした40代の大人だからこそ、冷静に見極めるべき懸念点が山積しています。
(1)致命的な「リセールバリュー」の懸念
高額な買い物であるクルマにおいて、リセールバリューは重要な要素です。
新興メーカーである中国EVには、「ブランド価値の低さ」という根本的な問題があります。
さらに、技術革新のスピードが速すぎるため、「買った途端に旧型」になるリスクも高い。
5年後に愛車を手放そうとしたとき、既存の日本車のような価格がつく保証はどこにもありません。
「安く買っても高く売れない」という現実に直面する可能性が高く、結果的にトータルの維持費が高くつくことになります。
(2)品質・耐久性・サイバーセキュリティの不安
「デザインは派手だが、細部の品質はどうなのか?」
—これは昭和生まれの大人なら誰もが抱く疑問です。
内装の質感や、日本の高温多湿な気候、渋滞の多い交通状況に耐えうる長期的な耐久性は未知数です。
加えて、車載システムが高度化しているからこそ、サイバーセキュリティのリスクも看過できません。
中国メーカーのシステムにおける情報漏洩や個人データの取り扱いに対する懸念は、クルマ好きであれば無視できない重大な問題です。
(3)「運転の楽しさ」の欠如と無機質な移動手段化
EVは、アクセルを踏んだ瞬間のトルクは強烈ですが、その加速は一律で無機質です。
内燃機関の繊細な振動、シフトチェンジの瞬間の悦び、高回転域で響くエンジンノートといった、40代・50代がクルマに求める「人間的な感動」が根本的に欠けています。
我々がクルマに求めているのは、単なる「移動手段」ではなく、「趣味」であり、「相棒」です。
この本質的な楽しさを欠いたEVは、内燃機関の鼓動を知る大人には物足りないのです。

3. 内燃機関の未来は明るい!我々が今選ぶべき「回帰戦略」3選
EVに未来がないわけではありませんが、内燃機関もまた進化を止めていません。
クルマ好きのロマンと現実を両立させる、賢い買い替え戦略を紹介します。
(1)トヨタに期待!「水素」を軸とした日本の技術を応援する
日本が誇るトヨタは、EV一辺倒ではなく、水素(燃料電池車・水素エンジン)やハイブリッド(HEV/PHEV)を全方位で追求しています。
特に水素エンジンは、エンジンを鳴らしながらもCO2排出をほぼゼロにできる、「内燃機関を救う技術」として、私たちクルマ好きの希望の星です。
トヨタの水素技術開発を応援し、その進化を待つことは、日本メーカーの伝統を愛する大人にとって、最も賢明な選択と言えます。
(2)F1に学ぶ!極限まで鍛え上げられた究極のハイブリッドを選ぶ
世界最高峰のモータースポーツであるF1は、すでに究極のハイブリッドパワートレインを採用しています。
高効率な内燃エンジンに、強力なモーターを組み合わせることで、環境性能と圧倒的な速さを両立させています。
F1で培われた技術は、必ず市販車のPHEV(プラグインハイブリッド)にもフィードバックされます。
無理にフルEVを選ぶのではなく、技術の粋を集めたPHEVこそが、今の日本で「最も賢く、最も運転が楽しい」現実的な選択肢です。
ホンダは世界一のパワーユニットを作り、F1で輝かしい実績を残している世界一のエンジンメーカーなのに宣伝控えめよね・・・?
(3)「最後のガソリン車」として中古の名車に価値を見出す
EV化の流れが強まるほど、「もう二度と手に入らない」内燃機関の名車の価値は高まります。
シンプルな構造で、自分でメンテナンスができる、自分で運転する楽しさが残っている世代のクルマを、『最後のガソリン車』として選び、丁寧に乗り継ぐ。
これもまた、豊かな大人のクルマの楽しみ方です。
事実旧車のお値段凄いし・・・

4. まとめ:自分の「好き」を貫き、納得のいく一台を選ぶ
クルマは、単なる道具ではありません。それは大人のロマンであり、人生を共にする相棒です。
世間の流行や、一時の政策に流されることなく、自分の人生を豊かにしてくれる一台を選ぶことこそが、40代・50代のクルマ好きにとって最も大切で、最も賢い「買い替え戦略」です。
「EVはもういい。やっぱりあの頃のクルマの音が聞きたい」
そう考える我々こそが、クルマ本来の楽しさを知る世代なのです。
【USAGI GIKENからの提案】次回は、トヨタが開発を進める水素エンジンの具体的な技術と、市販化へのロードマップを深掘りします。
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